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2011年8月 5日 (金)

2011年 米国ESRIユーザ会 Q&A 集

世界各国の Esri 製品のユーザが 14,000 名以上も参加した「米国 Esri ユーザ会 (Esri International User Conference)」が、今年も米国カリフォルニア州サンディエゴにて7月11~15日に開催されました。ユーザ会開催に先立ち、ユーザからの質問および回答をまとめたものを毎年 Web 上に公開しています(http://events.esri.com/uc/QandA/index.cfm?ConferenceID=DD02CFE7-1422-2418-7F271831F47A7A31)。その中から重要と思われる Q&A と、来年リリース予定の ArcGIS 10.1 関連の情報をご紹介します。 (日本国内での ArcGIS 10.1 サポート製品・環境は検討中です)

Q: Esri の業績について教えてください。

Esri は健全に成長し続けています。従業員の数は増え、たくさんの革新的開発を行い、GIS テクノロジを発展させています。お客様、ビジネス パートナー、全世界のディストリビュータとの関係に感謝します。

Q: ArcGIS はいつ OGC の Web タイル サービスをサポートしますか? 

Web Map Tile Service (WMTS) は キャッシュしたタイルにアクセスする OGC 標準です。ArcGIS 10.1 で WMTS 1.0 をサポートします。 ArcGIS Server 10.1 でこれらのタイルの提供をサポートし、クライアント側でのサポートは、ArcGIS Desktop と Web API を使用することによって可能になります。

Q: Python が VBA の代替となりますか?

Python が VBA の直接代わりになるわけではありませんが、ArcGIS 10 でリリースされた Python の新しいマッピング モジュールで ArcMap のマップ ドキュメント(.mxd) とレイヤを開くことなどができるようになります。arcpy.mapping を使用すると、検索やコンテンツの変更、印刷、エクスポート、変更ドキュメントの保存ができます。arcpy.mapping で自分のマップ処理システムを作成できるので、新しいジオプロセシングツールで ArcMap を拡張できます。

ArcGIS 10.1 では Python 言語で アドインを管理できるようになります。アドインとはカスタマイズで、ArcGIS Desktop にカスタム機能を追加できます。

Q: ArcGIS Desktop は将来的にどうなりますか? ArcGIS Server がその役割を代用することになりますか?

ArcGIS Desktop は今後も ArcGIS システムの中心に位置し続けます。ArcGIS Desktop は GIS プロフェッショナルがサーバから配信する地理的な知識を作成するのに必要なデータの編纂、高品質なカートグラフィ、空間解析を提供します。ArcGIS Server の役割は、GIS プロフェッショナルによって作成された信頼できる情報を広く利用できるようにすることです。

ArcGIS Desktop は全世界で100万人以上のユーザがおり、難しい現実問題を解決する手段として使われています。従って、Esri は ArcGIS Desktop の品質、使いやすさ、パフォーマンスの向上に今後も力を入れていきます。さらに、ArcGIS Online のクラウド環境との統合を進め、ArcGIS Desktop で作成した情報や解析をより簡単に共有し、一般の人々や意思決定者がアクセスできるようにします。

Q: ArcGIS Desktop 10.1の新機能は何ですか?

ArcGIS Desktop 10.1の主な新機能:

  o マップ サービス、フィーチャ サービス、ジオプロセシング、モデル サービスのサービス公開の簡易化、パッケージ作成の簡易化
  o 解析とジオプロセシング ワークフローを共有するためのジオプロセシング パッケージ
  o ジオコーディング機能を共有するロケータ パッケージ
  o 空間データベース テーブル(非ジオデータベース) への ArcMap からのダイレクト アクセス
  o エンタープライズ ジオデータベースを管理する新ツール
  o マップ レイアウトの向上(ダイナミックな凡例、縮尺記号、方位記号)
  o データとマップの空間検索
  o Maplex がすべての ArcGIS Desktop 製品で利用可能になる
  o カートグラフィの新ツール(特にカートグラフィックの単純化)
  o 新しい解析ツールと機能拡張
      大容量データのジオプロセシングの高速化
      地域補間
      時間データを空間統計に結合(空間-時間クラスタ解析)
      測地バッファ
      Empirical Bayesian Kriging
  o ラスタ ジオプロセシングのパフォーマンス向上
  o Python の完全統合
      Python ツールをアドインとして展開
      データ アクセス モジュール
      Network Analyst サポート
  o KML のサポート向上
  o GPS データを使った作業の簡易化
  o 編集時の自動入力フィールド
  o データセットの統合と共有境界線を編集する新しい編集ツール
  o 3D 表示の機能拡張

Q: ArcGIS Server を持っていませんが、 ArcGIS Online を利用できますか?

はい。インターネットへアクセスできれば、ArcGIS Online を下記のように利用できます:

情報へのアクセスと共有

  o ArcGIS Online がホストするマップやフィーチャ サービスにアクセスできます。ほかのユーザが ArcGIS Online に登録したパブリック サービスにもアクセスできます。
  o ArcGIS Desktop ユーザは、マップ パッケージやレイヤ パッケージなどを作成、アップロードし、ほかの Desktop ユーザと共有、共同作業を行えます。これを行うには、ArcGIS Online アカウントに登録し、ArcGIS Desktop からログインしてアップロード、共有します。
  o Esri とほかのユーザが、マップの作成やジオデータベースの設計に便利な ArcMap テンプレートや便利な編集機能があるフィーチャ編集テンプレートを公開しています。ArcGIS Online にログインし、テンプレートを検索してダウンロードできます。

公開されているサービスを基にWeb マップを作成、使用する

ArcGIS Desktop ユーザを含め誰でも ArcGIS Online 上のたくさんの情報を利用できます。たくさんのユーザが信頼できる情報を共有し、各自の Web マップやアプリケーションで使用しています。あなたの Web マップも Web ブラウザやモバイル環境に組み込めます。共有するマップやアプリケーション、公開するユーザを指定することができます。

将来的なサービスの公開とホストのサポート

今年の後半に、 ArcGIS Online は組織がマップ サービス、イメージ、データ サービスを公開できるようにします。組織が地理情報を管理、共有し、マップ サービスをホストできる拡張した ArcGIS Online 機能に登録できます。

Q: ArcGIS Explorer Desktop の新機能は何ですか?

ArcGIS Explorer Desktop の新しいバージョン 1700 が 2011 年 6 月にリリースされました。新しいバージョンでは、GPS データをリアルタイムで表示できます。GPS 機器を ArcGIS Explorer Desktop に接続すると現在地が表示されます。また、GPS 機器から GPX ファイルを出力し、そのファイルを ArcGIS Explorer Desktop に追加できます。ArcGIS Explorer に追加したデータは、レイヤ パッケージ、KML ファイル、ArcGIS Explorer Desktop map コンテンツ(.nmc) ファイルとして共有できます。

さらにマップの選択機能も充実し、図形(ポイント、ライン、エリア)を使って空間検索が行えます。マップ上にエリアを描き、エリアと重なるフィーチャを検索できます。KML ファイルを空間検索したり、レイヤ パッケージの属性検索をした結果を新規フィーチャとして保存することもできます。

新しいバージョンでは衛星画像や航空写真の簡単なジオリファレンスができます。また、ArcGIS Explorer Desktop は写真の位置データを読み込めるため、ジオタグ付きの写真を直接追加できます。写真にジオタグが付いていない場合は、手動でジオタグを付けられます。

ArcGIS Explorer Desktop の次のバージョンは今年の後半にリリースされる予定です。また、ArcGIS 10.1 と同期するための新しいビルドが2012年の第一四半期に出る予定です。

Q: ArcGIS Server 10.1 はどのように IT フレンドリですか?

ArcGIS Server 10.1 は IT プロフェッショナルにとって有益な製品です。

管理が容易: 10.1 では GIS サーバの複雑な動作を知らなくても、GIS サーバを完全に管理できます。すべての権限と設定は Web サービス経由で行えます。これにより、いつでもどこからでも ArcGIS Server を管理できます。単純な Web 上のインタフェース経由で、サービスの公開、ログの参照、サーバへの処理能力の追加ができます。また、REST ベースの管理用 API を使い、管理タスクの自動化や3rd パーティ製品の管理ツールへの埋め込みも可能です。

データベースへの容易なアクセス: ArcGIS Server 10.1 は標準データベースとの連携機能が強化されています。ArcSDE テクノロジを使う場合も使わない場合も、どのデータベースへも簡単にアクセスし、配信、解析、空間データの編集が行えます。これは、Spatial Data Server (SDS)という ArcGIS Server のとても軽い .NET または Java テクノロジ コンポーネントにより実現されました。SDS はREST インタフェース経由で素早くデータベースを Web で利用可能にします。ArcGIS クライアント(Desktop、Web クライアント、モバイル機器)と組み合わせると、ビジネス データをマップ化し、さまざまな空間アプリケーションに組み込む強力なソリューションになります。

柔軟性: ArcGIS Server 10.1 Web サービス経由ですべての機能を提供します。これにより、ArcGIS Server が内部でどのように動作しているのか知る必要なく、組織のどの部署でも GIS マップと解析機能を既存のワークフローに組み込めます。ArcGIS Server のGIS マップと機能を既存のアプリケーションに組み込み、ArcGIS for SharePoint、ArcGIS.com ビューア、ArcGIS Explorer Online、開発 API などで利用できます。組織で定められた IT 標準に則り、ArcGIS Server で GIS データ、マップ、解析機能を利用できます。

Linux サポートの強化: バージョン10.1 ではアーキテクチャが再構築され、Linux の実装に対するサポートが強化されました。Linux への実装は Windows 環境と同様にサポートされます。
注意:日本国内での対応は検討中

Q:モバイル製品をリリースする Esriの戦略は何ですか?

Esri のモバイル製品は、ArcGIS Desktop や ArcGIS Server 製品とは独立してリリースされます。プラットフォームにより、1年間に3~4回リリースされ、新機能が追加されます。

ArcGIS for Windows Mobile は基本的に年に4回、機能拡張とユーザビリティに重点を置いたアップデートが出ます。6月にリリースされた ArcGIS for Windows Mobile Build 2500 は安定性が向上し、クライアント アプリケーション、SDK、ジオプロセシング ツールの機能が拡張されました。

ArcGIS for iOS、 Android、 Windows Phone は年に3~4回リリースされます。これらの製品の機能とリリース時期を同時にすることを目指しています。2011年の終わりまでに、すべてのモバイル プラットフォームでの同時リリースを目標にしています。

ArcPad は最近になりユーザに新機能を早く届けるために、年4回のリリースを始めました。2011年6月に最新版がリリースされ、カスタマイズ機能が向上し、アノテーションがサポートされました。

Q: Esri がリリースする最新の開発技術は何ですか?

ArcGIS 10.1 には新しい高パフォーマンスのランタイム バージョンの ArcGIS テクノロジが含まれます。これは、32-bit と 64-bit の両方の環境で動作し、マシンへのインストールが必要ありません。開発者にとって作成、組み込み、配置が簡単なテクノロジになるでしょう。またフットプリントが小さいため、モバイル機器、ラップトップ、デスクトップへの実装にも向いています。このテクノロジは、Linux*、 Windows、モバイル (Android、iOS、Windows) 環境に対応しています。
* 日本国内での対応は検討中

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