処理編 その 5 ではフィルタについてご紹介しましたが、その 6 では、モザイクについてご紹介します。
前回と同様、ご紹介する内容の全ての機能は、エクステンション不要でArcViewライセンスでご利用いただけます。
モザイクとは、複数の画像データを 1 つの画像データにする処理のことをいいます。
国土地理院は、2011 年 3 月 11 日の東日本大震災の翌日から被災地の航空写真撮影を行い、オルソモザイク、図郭で分割した画像を、ワールド ファイル付きの JPEG ファイルの状態で同院 Web サイトから公開しました。この写真データは重要な GIS データとして今なお様々な場面で利用されています。
http://saigai.gsi.go.jp/h23taiheiyo-hr/index.html
ESRIジャパンは、この航空写真データを、GIS を利用する省庁や地元自治体、ボランティア団体等が容易に活用できるようにシームレスな形で ArcGIS Server を利用してインターネット配信するという作業を行いました。その配信データのソースを作るにあたって活用されたのがモザイク データセットです。
モザイク データセットは ArcGIS 10 からの新しい画像管理形態ですので、当時はまだ私たちとしてもあまり使用経験がなく、手探りの状態でそのような作業を行うことになりましたが、その中で実作業でしか得られないような有用な知見も多々得ることができました。ここではそのような経験を踏まえた現時点でのベストプラクティス的手順を紹介したいと思います。

弊社では、画像処理のための製品として Exelis VIS 社の ENVI を販売しています。
ENVI は高度な画像処理機能を有するプロフェッショナル向けのリモートセンシング画像処理ソフトウエアですが、その機能の多さから、GIS ユーザには少し難しく思われる方も多いかと思います。
そこで、ESRIジャパンでは、ArcGIS ユーザの方でこれからリモートセンシング解析を始めたいという方に最適な「GIS 目線のリモートセンシング入門書」として本書を作成・販売しております!
続きを読む "書籍『実践! ENVI 講座 - ArcGIS ユーザのためのリモートセンシング画像処理入門-』販売中!!" »
地震や洪水などの緊急時に被害状況の把握を行う場合、リモートセンシング技術の即時性や広域性を活かし解析を行うことが大変有効です。本年 3 月 11 日に発生した東日本大震災においては、広域にわたる被害の空間的分布と被災地の状況把握などに多くのリモートセンシング技術が利用され、今後も復興モニタリングや災害の予測にもリモートセンシング技術が活用されていくと考えられます。
そこでこのたび、画像と GIS を活用した課題解決に役立つ情報を提供する場として、画像系ソリューションに関するセミナーを 2 つ開催することになりました。
東京での「ArcGIS & ENVI 最新情報セミナー」においては、ArcGIS ユーザの方向けに ArcGIS でもできるリモートセンシング画像処理を中心にご紹介いたします。
つくばでの「画像 & GIS 相互活用セミナー in つくば」においては、ENVI の最新情報や高度な解析例などの事例を中心にご紹介いたします。
なお、東京、つくばでのセミナーの内容は異なりますのでご注意ください。
すでに参加登録を開始しており、お申し込みを多数いただいております。
定員になり次第、締め切らせていただきますので、参加登録はお早めに!!
<東京>
「ArcGIS & ENVI 最新情報セミナー」
日時:11 月 28 日(月)13:30 ~ 17:30(13:00 受付開始)
会場:ESRIジャパン株式会社 永田町オフィス 3階 セミナールーム
参加費:無料(事前登録制)
定員:30 名
主催:ESRIジャパン株式会社
東京でのセミナーの詳細、事前登録はこちらから
<つくば>
「画像 & GIS 相互活用セミナー in つくば」
日時:12 月 9 日(金)14:00 ~ 17:30(13:30 受付開始)
会場:エポカルつくば(つくば国際会議場)
参加費:無料(事前登録制)
定員:30 名
主催:ESRIジャパン株式会社
協力:Exelis VIS(株)(旧 ITT VIS)
つくばでのセミナーの詳細、事前登録はこちらから
処理編 その 4 ではパンシャープンについてご紹介しましたが、その 5 では、フィルタについてご紹介します。
前回と同様、ご紹介する内容の全ての機能は、エクステンション不要でArcViewライセンスでご利用いただけます。
フィルタとは、画像内のピクセル値に対してその周囲のピクセル値を使用した演算を実行するもので、画像を鮮明にする、画像をぼかす、画像内のエッジを検出するなどの処理のことをいいます。
例えば、画像をぼかす “スムージング” 処理を行うことで局所的に高いまたは低いピクセル値などのノイズを除去することができます。
処理編 その 3 ではクリップとマスクについてご紹介しましたが、その 4 では、パンシャープンについてご紹介します。
前回と同様、ご紹介する内容の全ての機能は、エクステンション不要でArcViewライセンスでご利用いただけます。
パンシャープンとは、低解像度のマルチカラー画像と高解像度のパンクロ(モノクロ)画像の2種類を合成することで、高解像度のマルチカラー画像を作成する処理のことをいいます。
パンシャープン処理を行った画像は、地物の認識が容易になるため、背景画像として利用したり、土地利用図などを作成するための目視判読にも利用できます。
以前当ブログで「Landsat Image Services を使ってみよう(その 1: Web アプリケーション編)」と題して Landsat Image Services とその一つの利用法として Web アプリケーションの「Change Matters Viewer」を紹介しましたが、今回は Landsat Image Services を直接 ArcGIS Desktop で利用する方法について紹介します。
◆ArcMap への追加
Landsat Image Services は ArcGIS Server の「イメージサービス」として配信されていますので、ArcGIS Desktop でも利用することができます。ArcMap では以下のように使用することができます。
1.ArcMap メニューから[ウィンドウ] → [カタログウィンドウ] を選択し、カタログウィンドウを起動します。
2.[GIS Servers] を展開し、[ArcGIS Server サーバの追加] をダブルクリックします。
3.[GIS サービスの使用] を選択して [次へ>] ボタンを押します。
4.[サーバの URL:] に「http://imagery.arcgisonline.com/ArcGIS/services」と入力し、[完了] ボタンを押します。
続きを読む "Landsat Image Services を使ってみよう (その 2: ArcGIS Desktop 編)" »
処理編 その2では正規化植生指数(NDVI)と陰影起伏画像の作成をご紹介しましたが、その 3 では、クリップとマスクについてご紹介します。
前回と同様、ご紹介する内容の全ての機能は、エクステンション不要で ArcView ライセンスでご利用いただけます。
クリップとは「画像データを任意の領域で切り出す」ことです。一方、マスクとは「画像データを任意の領域をNoData値にする」ことです。(一般に「マスク」とはクリップと同じく領域で切り出す場合に使用されていますが、[画像解析] ウィンドウではこのように定義されています。)
ArcGIS 10 以前のバージョンでは、ラスタ データをクリップするには ArcToolbox のジオプロセシング ツールを使用してクリップを行っていたかと思います。
ジオプロセシング ツールでクリップを行うには、クリップするためにクリップ範囲として使用する既存のラスタ データまたはベクタ データ(ポリゴンなど)が必要です。
[画像解析] ウィンドウではクリップするためにポリゴンを用意しなくても、対話的に図形を作成してクリップすることも可能です。
処理編 その1 ではコンポジット バンドをご紹介しましたが、その2では、正規化植生指数(NDVI)と陰影起伏画像の作成についてご紹介します。
前回と同様、ご紹介する内容の全ての機能は、エクステンション不要で ArcView ライセンスでご利用いただけます。
<正規化植生指数(NDVI)画像の作成>
正規化植生指数(NDVI : Normalized Difference Vegetation Index)は、植生の有無・活性度を表す標準化された指標です。NDVI は、世界規模での干ばつや農業生産量のモニタリングや予測、火災危険ゾーンの予測支援や砂漠化の把握などに頻繁に使用されています。
GISコミュニティフォーラムおよびプレカンファレンス・セミナーにおきまして、ラスタデータに関するプレゼンテーションを以下のスケジュールで行います。
ラスタデータの取り扱いをお考えの方や、新規に取り扱いを開始した画像処理リモートセンシング製品であるENVIにご興味のある方は、是非ともご参加ください。
前回の表示編では、[画像解析] ウィンドウの概要と[表示] パネルについてご紹介しました。
今回は [処理] パネルについてご紹介します。
前回と同様、ご紹介する内容の全ての機能は、エクステンション不要でArcViewライセンスでご利用いただけます。
[処理] パネルでは、複雑な画像処理や解析手法を、ラスタ データのレイヤに簡単にかつダイナミックに適用し、メモリ上に結果を生成します。[処理] パネルで実行できる処理は以下の通りです。
処理編 その1ではコンポジット バンドをご紹介します。
リモート・センシング技術センター様の Web サイトでは東日本大震災の被害状況を撮影した ALOS(だいち)画像データを多数公開しています。
これらの画像は同衛星データの標準フォーマットである「JAXA CEOS」フォーマットで提供されており、通常は専門のソフトウェアで変換しないと ArcGIS Desktop では閲覧することができません。しかしながら、ArcGIS には「GDAL バーチャル フォーマット(VRT)」という XML のようなテキスト ファイルを作成するだけで JAXA CEOS のような非対応の画像フォーマットも開くことが可能になるという枠組みがひっそりと存在し、それを利用すれば地図座標付きで取り込むことができます。少し画像の取り扱いを勉強したことのある方なら、高機能なヘッダ ファイルのようなもの、あるいは .aux ファイルのようなものと言えば分りやすいかも知れません。
■JAXA CEOS フォーマットとは
JAXA CEOS フォーマットのデータセットは IMG-*、LED-*、VOL-* など複数のファイルから構成されています。IMG-* は画像データが格納されたファイルで、BSQ という形式のバイナリ ファイルになっています。IMG ファイルの内部もヘッダというフォーマット情報が記述された部分と画像本体に分かれています。データ取得時の時刻や衛星の位置と姿勢、画像の範囲のような様々な情報 LED(リーダー)ファイルに格納されています。下の絵は AVNIR-2 データの例です。
続きを読む "ArcGIS Desktop で ALOS(だいち)データを取り込む(VRT ファイル作成サンプルツール)" »
ArcGIS 10では画像解析専用のウィンドウ、[画像解析] ウィンドウが新たに提供されました。
[画像解析] ウィンドウは、ArcMap のウィンドウで、メインメニュー の [ウィンドウ] → [画像解析] から表示することができます。
これまで様々な場所に分散していた各機能を1つのウィンドウに集約することで、作業効率を大幅に向上することができます。[画像解析] ウィンドウは、他のウィンドウと同様にドッカブル ウィンドウになっており、レイヤ リスト、[表示] パネル、[処理] パネル、[画像解析オプション] ボタンの4つの部分で構成されています。
また、今回ご紹介する内容の全ての機能は、エクステンション不要でArcViewライセンスでご利用いただけます。
今回は [表示] パネルについてご紹介します。
Web マップの設計において、航空写真や衛星画像などのイメージをどのように表示すべきか、ということを検討する必要があります。もう少し具体的にいうと、「ArcGIS Server のイメージ サービスと、イメージを含むキャッシュ マップ サービスのどちらを使用するのが良いか?」という疑問になります。
多くの Web マップの設計の問題と同様に、どちらを使用するのが良いかはアプリケーションの目的に依存します。一般に、イメージが Web 上で参照のみを目的とする場合は、キャッシュ マップ サービスが最もレスポンスが良く、かつスケーラブルな方法です。
スピード
どんな状況下であっても、キャッシュ マップ サービスのレスポンスを超えることは困難です。キャッシュ マップ サービスは、ブラウザのキャッシュを蓄積するため、クライアントが画面移動や拡大/縮小をした際に非常に速いレスポンスが得られます。ブラウザのキャッシュとしてタイルやタイルの一部がすでに蓄積されている場合は、サーバへ再度リクエストする必要はありません。
一方、イメージ サービスは、サーバ側でマップの表示範囲と一致する 1 つの画像を生成します。そのため、イメージサービスは、クライアントが画面を拡大/縮小するごとにサーバへ新しい画像生成を要求します。
続きを読む "Web アプリケーションにおけるイメージの利用:キャッシュ マップ サービスとイメージ サービスのどちらを使用すべき?" »