Esri Maps for Office バージョン 2.1.1 をリリースしました

Excel または PowerPoint 内で簡単にマップが作成できるアドイン ソフトウェア、 Esri Maps for Office  のバージョン 2.1.1 をリリースしました。本バージョンアップに伴って、新たな機能が追加されました。本記事では、追加された新機能の一部をご紹介します。
01_211_3「 Esri Maps for Office バージョン 2.1.1 新機能 : ホット スポットの検索と統計データの利用」

バージョン 2.1.1 では、主に空間解析と統計データが強化されました。統計学的手法を用いたフィーチャの空間解析([ホット スポットの検索] ツール)が利用でき、また、[レイヤへの情報付加]ツールで日本国内の統計データが利用できるようになりました。
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■空間解析機能
[ホット スポットの検索] ツールを使用すると、マップ上のポイント フィーチャをもとにして、ホット スポットを見つけることができます。マップ上のポイント フィーチャが統計的な観点からみて有意な空間パターンを形成しているかを判断することができます。

例えば、自社で蓄積した顧客の住所をマップ上に表示して [ホット スポットの検索] ツールを実行すると、どのエリアに顧客が集まっているか、または集まっていないかを一目で判断することができます。

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※ホット スポットの算出には、サービス クレジットを消費します。クレジットの消費量は、1000 フィーチャ毎に 1 クレジットです。1000 フィーチャ未満の場合は、例えば 100 フィーチャ = 0.1 クレジットのように、歩合で計算を行います。詳細なクレジットの消費量はこちらのページをご参照ください。

■日本国内の統計データが利用可能
アメリカやカナダ、または国レベルでの統計データはこれまでも利用することができましたが、バージョン 2.1.1 からは日本国内の統計データも利用できるようになりました。このデータは、[レイヤへの情報付加] ツールの使用時に利用することができます。
新たに利用可能な統計データを用いると、例えば、あるポイントから周囲 1 km 圏内に住む人口を算出したり、世帯別の衣料品にかかる平均消費額を算出することができます。

以下の表は、とある店舗候補地であるポイントの周囲 1 km エリア内の総人口と、同エリアの年齢別の女性人口を算出したものです。

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この例だと、あらかじめ選定した店舗候補地から、ターゲットとなる顧客が最も多い店舗候補地を簡単に割り出すことができます。05__3[レイヤへの情報付加] ツールで利用できる統計データは、こちらをご参照ください。

※[レイヤへの情報付加] ツールには、サービス クレジットを消費します。クレジットの消費量は、ツールの使用時に表示されるダイアログ ボックス内に、指定したデータの追加に伴う消費クレジットが表示されます。

以上のように、 Esri Maps for Office バージョン 2.1.1 を利用すると、手軽に空間的な解析を行え、より多くの情報を利用できます。Esri Maps for Office はダウンロード ページよりダウンロードできます。

また、Esri Maps for Office をまだ利用されたことがない方は、ArcGIS Online の組織向けプラン 30日間無料トライアル版を利用して、是非これらの機能を体験してみてください。

なお、既に Esri Maps for Office をご利用の方で、以前のバージョン 2.0.2 がすでにインストールされている場合は、ダウンロード ページからバージョン 2.1.1 のインストーラをダウンロードして実行すると、バージョン 2.0.2 をアンインストールすることなく、ソフトウェアのアップデートが行えます。

■関連リンク
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ホット スポットの検索( Find Hot Spots )ツールについて
情報付加(Enrich Layer)ツールについて

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