ArcGIS Pro ~サンプル シンボルを使ってもっとリアルな 3D 景観を作成しよう②~

ArcGIS 10.3 for Desktop より登場した新しいアプリケーション「ArcGIS Pro」、皆さん使っていますか? 前回のブログでは、ArcGIS Pro に付属しているサンプルのプロシージャル シンボルを使用する方法を紹介しました。今回は、ArcGIS Online 上で公開されているサンプルのルール パッケージを使用してプロシージャル シンボル表現を行う方法をご紹介します!

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【用意するもの】
・建物のポリゴン データ
※建物でなくても、ポリゴン データであれば何でも構いません。

【手順】
1. ArcGIS Pro を起動し、プロジェクトを作成します。
2. [挿入] タブ → [新しいマップ] → [新しいシーン] を選択します。ここで言うシーンとは 3D のマップのことです。プロシージャル シンボルはシーンでのみ利用することができます。

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3. [マップ] タブの [データの追加] から建物のポリゴン データを追加します。
4. 追加された建物レイヤーを [3D レイヤー] の下に移動します。
5. 公開されているサンプルのルール パッケージを以下ページからダウンロードします。
http://www.arcgis.com/home/search.html?q=rpk&t=content

画像の下の [開く] をクリックし、[ダウンロード] を選択し、任意のフォルダーに保存します。
今回は、[江戸屋敷(フットプリント用)] のルールパッケージ ファイル(*.rpk)をダウンロードします。

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6. ArcGIS Pro の [コンテンツ] ウィンドウで、建物ポリゴンのシンボルをクリックします。

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7. シンボル ウィンドウでシンボルをクリックします。
8. [プロパティ] タブを開き、[構成] ボタンをクリックします。
9. [レイヤー] の [シンボルレイヤーの追加] をクリックし、[プロシージャル レイヤー] をクリックします。

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10. [プロパティ] タブの [レイヤー] ボタンをクリックします。
11. [ソリッド ストローク]、[ソリッド 塗りつぶし] のチェックボックスをオフにします。
12. [プロシージャル 塗りつぶし] レイヤーを選択します。
13. [ルール] ボタンから、先ほど保存したルール パッケージファイルを選択します。

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14. [適用] ボタンをクリックすると、建物ポリゴンにプロシージャル シンボルが適用されます。

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プロシージャル シンボルには、CityEngine でファイルを作成する際に設定したパラメーターを制御することができます。例えば、[roof_type] パラメーターを [入母屋屋根] から [切妻屋根] に変更すると、ArcGIS Pro 上でもその変更が反映されます。

知っておくと便利なヒント!
通常ルール パッケージを利用するためには、まず ArcGIS Online 上に公開されているサンプルをダウンロードすることから始まりますが、実は ArcGIS Online にアクセスしなくても、ルール パッケージをダウンロードする方法があります。
それは、手順 7 でルール パッケージを選択するときに、ローカルのフォルダーではなく、[すべてのポータル] という項目をクリックし、右上の [検索] で [rpk] と入力してください。

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すると、ArcGIS Online 上に公開されているすべてのルール パッケージ ファイルを直接ダウンロードして使用することができます。ただし、絵や説明などは無いので、既に公開されているルール パッケージのコンテンツが分っている時に利用するか、ArcGIS Online で概要を確認してから適用する方が良い場合もあります。適宜ご利用ください。
また、ルール パッケージ ファイルは ArcGIS Online 上に公開しなくても、作成者から直接ファイルを貰ってプロシージャル シンボルとして使うこともできます。

ルール パッケージ ファイルはすべて Esri CityEngine という都市モデリング製品を使用して作成します。Esri CityEngine でルール パッケージ ファイルを作成する方法はまたブログでご紹介します!

■関連リンク
・ArcGISブログ:ArcGIS Pro ~サンプル シンボルを使ってもっとリアルな 3D 景観表示をしよう①~

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