衆院選挙投票率のマッピングから見えてくるもの

小選挙区の投票区別投票率分布図

10 月 22 日に第 48 回衆議院議員総選挙が行われましたが、開票日当日に浦安市が ArcGIS Online を用いて地図化した投票率マップを公開しました。地図化することにより、文字だけの一覧からは読み取れなかった地域の投票率の傾向が確認できるようになります。

浦安市投票率公開ページ

ページの中段に小選挙区、下段に比例代表の投票区別投票率分布図へのリンクが掲載されています。リンク先を開くと、それぞれ投票率によって色分けされた投票区が表示されます。双方のマップは共に色が濃いほど投票率が高い投票区を表しており、傾向として国道 357 号線を境として投票率が低い地域と高い地域が分かれていることが見て取れます。

小選挙区の投票区別投票率分布図

比例代表の投票区別投票分布図

この傾向の要因を探るべく、市ホームページで公開している衆議院総選挙の投票率の一覧表やマップ、また丁目別・年齢別の人口データ等をもとに、ある市民団体が分析マップを作成しました。

20171022衆議院選挙投票マップ

分析結果として、投票率の高い地域と 65 歳以上の方の住民が多い地域が重なっていることがわかりました。

また、地域での男女での投票率の差もわかりました。さらに、投票所から 300m、500m のバッファー(距離圏)も発生させ、悪天候と投票所までの距離が、投票率にどう影響したのかも分析できるようになっています。

当日投票と期日前投票の投票数、時間帯別の当日投票者数等のデータが公開されていれば、もっと細かい分析が可能かもしれません。

このように、行政が情報やデータを公開(オープン)にすることで、地域のスキルを持った団体や住民がデータを二次利用し、さらに詳細なマップの作成やデータ分析をしてくれるケースも徐々に増えています。

このようなオープンデータや地域との行政データの共有においても、ArcGIS Online や ArcGIS Open Data を活用することで、地域との接点を効果的に設けることができます。

■関連リンク
衆院選の結果を地図で見てみる ~第47回衆議院議員総選挙~
ArcGIS Online 製品ページ

フォローする