現在、米国 Esri にてロケーター (ジオコーディングに使うためのデータ) の形式を、従来の形式から新しい形式へ変更を進めています。
- 従来の形式のロケーター (クラシック ロケーター形式)
・ArcMap と ArcGIS Pro 両方で使用可能 - 新しい形式のロケーター
・ArcGIS Pro で作成および使用可能だが、ArcMap では使用不可
・軽量、高速、高マッチ率
上記の動きに伴い、ESRIジャパンから提供している住所製品 (クラシック ロケーター形式で提供) である以下 2 製品については、
・スターターパック 街区レベル住所 (2011 年版 ~ 2021 年版)
・ArcGIS Geo Suite 住居レベル住所 (2011 年版 ~ 2021 年版)
以下が最後のサポートバージョンとなります。
・ArcGIS Pro 2.6 (2020 年夏~秋リリース予定)
・ArcGIS Enterprise 10.8.1 (2020 年夏~秋リリース予定)
・ArcGIS Runtime 100.8 (2020 年 6 月リリース)※
また、ユーザー様が独自に作成したクラシック ロケーターも同様です。
今後について
以下のバージョンでは、ArcGIS Pro 2.3 以降で作成できる新しい形式のロケーターのみの対応となります。
・ArcGIS Pro 2.7 以降
・ArcGIS Enterprise 10.8.1 の次製品以降
・ArcGIS Runtime 100.9 以降※
ただし、新しい形式のロケーターは 2020 年 8 月時点で日本の住所に未対応です。
日本の住所の対応は 2021 年以降となる見込みです。新しい形式のロケーターで提供する住所製品の提供時期も 2021 年以降となる見込みです。
本件への対策
スターターパック 街区レベル住所、ArcGIS Geo Suite 住居レベル住所、ユーザー様自身で作成されたロケーターをお使いのお客様は、 以下のバージョンへアップデートしないようお願いします。
・ArcGIS Pro 2.7 以降
・ArcGIS Enterprise 10.8.1 の次製品以降
・ArcGIS Runtime 100.9 以降※
なお、ArcGIS Online World Geocoding Service は、どのバージョンでも引き続きご利用いただけますので、ご利用ください。
※ 2020年8月31日更新: 8月にリリースされた ArcGIS Runtime 100.9 がクラシックロケーターをサポートする最後のバージョンとなるように変更されました
■関連リンク
ESRIジャパン Web サイト:
・スターターパック 街区レベル住所
・ArcGIS Geo Suite 住居レベル住所
米国 Esri 社 Web サイト:
・ロケーターの概要