12 月 14 日に徳島大学にて「GIS Day in 四国」が開催されました。
「防災教育と GIS」をテーマに行われた午前の講演会、午後の GIS ワークショップの模様をご紹介します。
【基調講演】
「令和元年の豪雨災害からみたハザードマップの役割と課題」と題して、
徳島大学環境防災研究センター センター長の中野様にご講演いただきました。
講演の中では、これまでに起こったいくつかの豪雨災害の浸水範囲とハザードマップの浸水予測の比較をされており、
ハザードマップが正確で信憑性が高いものであるということを改めて実感しました。
災害時に備えて、みなさんも一度ご自身のお住まいがある地域のハザードマップを確認されてみてはいかがでしょうか。
【GIS ワークショップ】
こちらの写真は、グループに分かれて「GIS カード」を使ったワークショップをしている様子です。
GIS ワークショップでは、グループに分かれて GIS カードで GIS を体験してもらいました。
「GIS カード」とは、避難所や浸水想定区域等のレイヤーをカードに見立てた「レイヤーカード」と、到達圏解析などの「解析カード」の 2 種類のカードを持ち、PC なしでも GIS を体験できるカードです。
今回はそれらのカードを重ね合わせてハザードマップを作成しました。
まずハザードマップに必要だと思うカードをピックアップし、机上でハザードマップを作成します。
その後、レイヤーカードは ArcGIS Online の Web マップと連動しているため、実際の GIS データを使用して、Web ハザードマップを作成しました。
机上での作業がメインのため、小中学校、高校などのパソコン室で授業を行うのが難しいケースにも応用できるかと思います。
Web ハザードマップの作成後は、グループごとに発表を行いました。
「浸水時の BCP」という観点でのご発表や、「深く浸水する範囲に立地する避難所が意外と多いことに気付いた。」などのご意見が出ました。
まだまだ GIS カードは発展途中ですので、これから改良を重ねて初心者でも GIS が理解できるようによりよい GIS カードを作成していきます!
GIS カードの詳細は 教育 GIS 便り をご覧ください。