AEC プロジェクトと地理空間情報を結びつけ、意思決定を支援する Web ベースのアプリケーション「ArcGIS GeoBIM」が 2023 年 10 月にアップデートされました。今回のアップデートでは、主に機能強化が行われており、その中でも Autodesk アカウントにログインする際の操作性が向上しています。
ユーザー認証エクスペリエンスの改善
Autodesk Construction Cloud に保存された設計・施工情報にアクセスするには、認証された Autodesk アカウントへの接続が必要です。これまではブラウザーでポップアップ ブロックを有効にしている場合、Autodesk アカウントを認証する際に問題が発生していました。
本アップデートによって以下の 2 つの側面が強化され、Autodesk アカウントの認証が改善されています:
プロジェクト
ArcGIS GeoBIM にサインインすると、プロジェクト ページが表示されます。認証された Autodesk アカウントがない場合、[続行するには Autodesk アカウントにログインする必要があります。] というメッセージが表示されます。このメッセージをクリックすると、ユーザーは Autodesk アカウントにサイン インし、ArcGIS GeoBIM でのアクセスの認証ができます。認証ができると Autodesk Construction Cloud のすべての関連プロジェクトへのリンクが表示されます。
アプリ
一方、認証された Autodesk アカウントにログインしていない状態でアプリ ページを表示した場合も、ログインを指示する新しいメッセージ ウィンドウが表示されるようになりました。オートデスクのログイン ページからアカウントにログインしない限り、引き続きメッセージが表示されます。
指摘事項の強化
指摘事項を作成する機能が改善されています。[新しい指摘事項の作成] ウィジェットに [クリックしてマップ上に指摘事項を配置] が追加され、そのボタンを選択しない限り、指摘事項をマップ上に配置できない仕様になりました。これによって、一時的なグラフィック機能をマップ上に配置できる他のウィジェットとの競合が解消されています。
また [新しい指摘事項の作成] パラメーターにある [リンクされたドキュメント] には、ドロップダウン リストが追加されました。そこでは Autodesk Construction Cloud (または BIM360) のプロジェクト名も表示されるようになったため、間違ったプロジェクトのデータを参照するなどの誤操作を防ぐことができます。
その他の機能強化や既知の制限については、リリース ノート (英語) をご参照ください。