Microsoft Power BI のデータのマッピングと可視化および解析のためのアドイン製品、ArcGIS for Power BI のバージョン 2024.1 を 2024 年 6 月にリリースしました。
本バージョンは 6 月 27 日 (米国時間) に提供を開始し、バージョンアップは地域や組織によって随時行われます。ArcGIS for Power BI のバージョンは、Microsoft Power BI の [視覚化] 内の ArcGIS for Power BI ボタンを右クリック → [バージョン情報] をクリックすることで確認できます。
最新バージョンが反映されない場合は、Power BI デスクトップ アプリをご利用の方はアプリを、ブラウザーで Power BI をご利用の方はブラウザーを再起動してご確認ください。
「Excel のマップで空間検索してみよう」で紹介した ArcGIS for Excel や、「SharePoint サイトに追加したマップの機能が充実しました」で紹介した ArcGIS for SharePoint と同様に、ArcGIS for Power BI のユーザー インターフェイス (UI) も大幅に刷新し、モダンなボタン アイコン、直感的に操作できるデザインに再設計されました。
機能面では、マップに追加したデータの詳細情報を表示するための機能や改善に重点が置かれました。本ブログでは、新しいフィーチャ情報の表示機能と、ポップアップ表示に関する改善についてご紹介します。
フィーチャ情報の表示
ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise からマップに追加した参照レイヤーの各フィーチャの詳細情報を表示するフィーチャ情報の表示機能を、新しく利用可能になりました。ビジュアルの書式設定で [フィーチャ情報] の機能を有効化すると、マップ領域の隣にデータの内容を表示するパネルを追加することができます。
[フィーチャ情報] パネルでは、レイヤーのビジュアライゼーションで構成したポップアップを表示したり、添付ファイルを表示したりできます。
以前のバージョンでは、参照レイヤーのフィーチャ情報をマップ内のポップアップで表示していましたが、多くの情報を表示する目的と、次のセクションで説明する改善に伴い、本機能が追加されました。
ポップアップ表示の改善
Microsoft Power BI で接続したデータのフィーチャのポップアップは、Microsoft Power BI のツール ヒントのフレームワークを使用する仕様に変更されました。これにより、マウス操作で意図したフィーチャ以外の情報が表示されたり、ポップアップの位置がランダムになるといった挙動が改善されました。
また、Power BI のツール ヒントの標準機能を利用して、ポップアップの色やフォントをビジュアルの書式設定で変更できるようになりました。ベースマップやフィーチャの地図表現を考慮して、マップの作成者はポップアップの見映えを調整できます。
ArcGIS for Power BI のマップに追加した多数のデータに対する、詳細な情報の確認にお役立てください。