ArcGIS にはドローン画像からオルソモザイクや 3D データを作成できるドローン マッピング製品として ArcGIS Drone2Map と Site Scan for ArcGIS があります。本ブログでは、2024 年 6 月から 9 月までに行われた Site Scan for ArcGIS のアップデートから新機能をピックアップしてご紹介します。
40 ヵ国の翻訳をサポート
2024 年 8 月のアップデートにより、新たに 40 の言語に対応し、UI の日本語表示が可能になりました。これにより、日本のユーザーの方々においてはより快適にドローン画像の処理・解析をしていただけるようになりました。今後のアップデートで追加された機能については英語で実装されますが、順次日本語に対応する予定です。
Reality Engine で熱赤外処理のサポートを追加
熱赤外画像からオルソモザイクを作成することで、マップ上で温度値を可視化でき、建物やインフラ設備の点検、畑の灌漑用水の漏れや農作物の状況把握などに活用できます。これまで、熱赤外画像は RGB 画像として出力されていましたが、温度画像として出力できるようになりました。
© SENSEFLY 2022 SENSEFLY DUET T THERMAL MAPPING CAMERA サンプルデータ
ミッション エリアの設定
ミッション エリアを設定すると、オルソモザイクなどのプロダクトの出力範囲を指定できます。処理範囲を狭くして目的の場所のプロダクトをすばやく生成する、写真が少なく精度が低くなってしまう場所を処理範囲から外す等の利用ができます。
そのほかにも、利用できる座標系の追加やフリート管理データをエクスポートする機能など、利便性の高いアップデートがされています。アップデートの新着情報については Site Scan for ArcGIS Changelog をご確認ください。
関連リンク
- GIS 基礎解説:ドローン
- GIS 基礎解説:写真測量
- Site Scan for ArcGIS トライアル版