2025 年 12 月 16 日(日本時間 12 月 17 日)に ArcGIS Reality Studio 2025.2 をリリースしました。今回のバージョンアップでは、新しい 3D レイヤー「ガウシアン スプラット」のサポートやドローン画像対応など、さまざまな新機能が追加されています。
本記事では、ArcGIS Reality Studio 2025.2 の主な新機能をご紹介します。
新しい 3D レイヤー:ガウシアン スプラットのサポート
無数の微小で柔らかい楕円体を重ね合わせ、これまでにない高精細でリアルな 3D 表現を実現する新しいレイヤータイプです。
構造物や設備などの詳細な点検が必要なシーンで、高い忠実度の 3D 可視化を提供します。ガウシアン スプラットは、ドローンや航空機などの撮影システムで取得した斜め画像または斜め+直下画像の組み合わせから生成するのが推奨されます。
ドローン画像のサポート
ドローン画像を入力したキャプチャ セッションの作成が可能になり、再構築でドローン画像を用いた 2D/3D プロダクトの生成が行えるようになりました。
キャプチャ セッションでは、画像を参照することで EXIF 情報やカメラ パラメーターが自動で取り込まれます。ドローン画像対応により、航空写真を用いた場合でも画像を先に入力することで操作性が向上しました。
分散処理の強化
- 配置の分散処理
配置処理の設定にワークスペースを指定できるようになり、再構築と同様に分散処理が実行可能になりました。これにより、生産性の向上と処理能力の最適化を支援します。
- タスクに基づく分散処理
分散処理を実行する際に、タスクに必要な機能要件を基に分散処理が行われます。
例:2 つのノードが参加しているワークスペースで、3D メッシュ作成ジョブとガウシアン スプラット作成ジョブを同時に実行。ガウシアン スプラットの作成には、ディープラーニング パッケージが必要ですが、ArcGIS Reality Studio はジョブ内容を判別し、要件を満たすノードを割り当てます。
- ジョブの優先度設定
複数ジョブの送信時に、処理の優先順位を設定可能になりました。デフォルトは送信順ですが、「最高・高・中・低」を指定できます。「最高」は 1 つのみ設定可能です。先に処理したいジョブがある場合、優先度を上げることで成果物の生産性を向上できます。
スクリプト ベースの処理
単一スクリプトを使用してワークスペースへの提供を開始できるようになりました。
実行可能ファイルはバックグラウンドで処理されるため、メインの ArcGIS Reality Studio インターフェイスでの作業を続行できます。
その他にも、配置および再構築の設定をテンプレートとして保存・再利用できる機能や、プロダクトのエクスポート強化などがあります。詳細は ArcGIS Reality Studio 2025.2 の新機能をご参照ください。

