ArcGIS Runtime SDK for Android の最新バージョン 10.1.1 をリリースしました。
今回のバージョンアップで、ルートや最寄り施設を検索できる、ネットワーク解析対応のクラスが追加されました。これらの解析はスマートフォンでも利用価値の高い機能です。
その他、いくつかの新機能が追加されましたので、以下に抜粋してご紹介します。
■新機能
10.1.1
ネットワーク解析
ArcGIS for Server で公開したネットワーク解析サービスを使用して、ルート解析、到達圏解析、最寄り施設の検索の 3 つの解析機能を使用できるようになりました。
・ルート解析
ある場所から別の場所へ移動する際の最適なルートを解析できるようになりました。
・到達圏解析
ある位置から指定したコスト値内(たとえば5分以内に到達できる等)でアクセスできる範囲を解析できるようになりました。
・最寄り施設の検出
ある位置から最も近い施設を解析できるようになりました。
レイヤ タイプの追加
これまで対応していなかった 3 つのレイヤ タイプに対応しました。
・WMSLayer クラス
動的にマップを表示、使用するのに適した国際仕様である WMSサービス(Web マップ サービス)をレイヤとして追加できるようになりました。
・KMLLayer
クラス
ArcGIS
Explorer や
Google Earth などの無償クライアントで利用可能な KML(フィーチャを XML 形式で格納したファイル)を、直接レイヤとして追加できるようになりました。
・OpenStreetMapLayer クラス
誰でも自由に利用、編集できる OpenStreetMap をレイヤとして使用できるようになりました。
※WMS および KML は OGC の規格に準拠したものが対象です。
地図の無限スクロール
日付変更線を跨いだ地図の無限スクロールが可能になりました。
マップ上のデータ検索用タスクである Identify タスク(地図上の位置を指定してフィーチャを検索する)、Query タスク(空間検索、または属性検索)に加えて、新たに属性の値を指定した検索の Find タスク が追加されました。
今回のバージョン アップより サポート OS は SDK Platform Android 2.2, API 8 以降 から SDK Platform Android 2.3.3, API 10 以降に変更となりました。
■関連リンク
ESRIジャパン Web サイト
・ArcGIS Runtime SDK for Android:http://www.esrij.com/products/arcgis/mobile/arcgis-for-smartphones/arcgis-for-android/
Esri 社(米国) Web サイト
・ArcGIS Runtime SDK for Android: