Sandbox とは、Esri が公開している ArcGIS API for JavaScript のサンプル アプリケーションのソースコードを開発環境なしで書き換えて動作を確認できるサービスです。開発環境を持っていなくても、Web ブラウザさえあれば、だれでも Sandbox を利用することができます。以下では、Sandbox へのアクセス方法と使い方をご紹介します。
■ArcGIS API for JavaScript のサンプル ページからアクセス
ArcGIS for Developers の ArcGIS API for JavaScript サンプル ページ(英語ページ)では、各機能に対応したサンプル アプリケーションが公開されており、実際に動かしたり、ソースコードを確認したりできるだけでなく、アプリケーションのファイルをダウンロードして利用することもできます。現在では、[Explore in the sandbox] というリンクが追加されており、各サンプル アプリケーションを Sandbox 上で開くことができるようになっています。
■Sandbox の使い方
Sandbox を開くと、画面左にソースコード、右にアプリケーションが表示されます。左のソースコードを書き換えて、[RUN] をクリックすることで、右のアプリケーションに書き換えたソースコードを反映することができます。たとえば、マップ作成のサンプル(英語ページ)であれば、center という地図の中心位置座標を設定するプロパティの値をサンフランシスコ周辺([-122.45, 37.75])から東京周辺([139.74, 35.68])に書き換えることで、初期表示される地図の位置がサンフランシスコから東京に変更されたことを確認できるはずです。
このように、マップの表示位置や背景地図の種類、レイヤの透過率などの各種プロパティや参照している GIS サービスの URL を書き換えることで実際の動作や結果の変化をすぐに右のアプリケーションで確認できるため、API の機能とロジックの理解を深めるのに非常に便利なサービスです。 また、[DOWNLOAD] をクリックすると、独自に書き換えたソースコードを反映したアプリケーションのソースファイルをダウンロードすることもできるため、開発を始める際にアプリケーションのベースとなるコードを Sandbox 上で設定してファイルを作成するといった利用方法も可能です。
以上、Sandbox へのアクセス方法と簡単な使い方の説明となりますが、この Sandbox は ArcGIS API for JavaScript ひいては Web GIS 開発を身近に感じることができる便利なツールです。開発経験のない方や、開発経験はあるけれど JavaScript は触ったことがないという方は、ぜひ一度お試しください。
■関連リンク
ESRIジャパン Web サイト
・ArcGIS for Server
・ArcGIS API for JavaScript
Esri 社(米国)Web サイト
・ArcGIS for Server
・ArcGIS API for JavaScript