「国勢調査」といえば、男女年齢別人口や世帯人員別世帯数など、いわゆる基本的な統計指標ばかりに目が行きがちですが、国勢調査で調査・収録されている項目は決してそれだけではございません。 平成 22 年国勢調査 町丁・字等別集計を全国分シームレスなポリゴンデータとして提供する「ArcGIS データコレクション 国勢調査 2010 町丁・字等別集計 全指標」には、682 もの豊富な統計指標が収録されています。
本ブログでは、上記製品に収録されている少しマニアックな統計指標と、それから把握できる地域傾向をいくつかご紹介いたします。
交通手段別人口
従業地または通学地へ通勤・通学するために利用している交通手段に関する統計指標があります。図は、東京近郊における乗合バス利用者の割合を町丁・字等ごとに表現したものです。鉄道路線からある程度の距離がある地域で、バスの利用が活発であることが分かります。
配偶関係別人口
配偶者の有無に関する統計指標があり、「未婚」「有配偶」「死別・離別」ごとに人口分布を把握することができます。図は、東京都 23 区内における未婚者人口の割合を示したものです。西側と東側で、居住の傾向に違いが見られます。
居住期間別人口
各世帯の世帯員が、現在の場所にどの程度の期間住んでいるのかを把握できる指標です。 図は、東京都 23 区内における出生時からの居住者人口の割合を示したものです。 練馬区周辺は出生時からの居住者は少なく、墨田区・江東区周辺は出生時からの居住者が多く住んでいることが把握できます。
いかがでしょうか? 本ブログで紹介しました統計指標以外にも「最終学歴別人口」「外国人人口」など、国勢調査にはあらゆる統計指標が収録されています。 ぜひ、「ArcGIS データコレクション 国勢調査 2010 町丁・字等別集計 全指標」を使って、さまざまな視点からの地域分析をお試しください。
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