iOS などのモバイル デバイスでマップを閲覧できるフリー ビューアー アプリ、Explorer for ArcGIS(iOS)のバージョン 17.1.0 が 2017 年 7 月 13 日 にリリースされました。本ブログ記事では、今回のバージョン アップで追加された新機能をご紹介します。
■ オフライン マップの利用
以前のバージョンまでは Explorer for ArcGIS で表示できるマップは ArcGIS Online 上の Web マップに限られていましたが、今回のバージョンから ArcGIS Pro で作成したモバイル マップ パッケージに対応し、オフラインでもマップを利用できるようになりました。モバイル マップ パッケージを iTunes などでデバイスへ直接コピーして利用することも、ArcGIS Online 上にアップロードしておいたファイルを Explorer for ArcGIS にダウンロードして利用することもできます。 モバイル マップ パッケージの作成方法は、下記のヘルプをご参照ください。 ArcGIS Pro ヘルプ:モバイル マップ パッケージの作成
■ マークアップ機能の強化
マップ上にスケッチを描画できるマークアップ機能が強化され、マーカー、矢印、ライン、エリアなどを追加できるようになりました。追加したマークアップは Explorer for ArcGIS 内の他のマップにも表示されます。また、ArcGIS Online 上にフィーチャ コレクションとして公開したり、Explorer for ArcGIS を利用している他のユーザーに AirDrop やメールなどでマークアップを共有することが可能です。
■ コンパス
現在地から対象のフィーチャや場所までの距離と方向を表示するコンパス機能が追加されました。たとえば、近くの対象物を目視では見つけにくい場合などに使用することができます。
■ マップ一覧の表示デザインの更新
マップ一覧を表示する画面のデザインが新しくなり、マップを探しやすくなりました。
■ 関連レコードの表示
フィーチャに紐づけられた関連テーブル内のレコードも表示できるようになり、さらに多くの情報を参照することが可能になりました。ArcGIS Online のマップ ビューアーのポップアップ構成で設定した、関連テーブルの属性も表示できます。
■ ユーザー エクスペリエンスの向上
・ユーザーの要望が多かったラベル表示に対応しました。ArcGIS Online のマップ ビューアー上で設定したラベルを表示でき、Arcade 条件式で設定したラベルにも対応しています。 ・ヒートマップ表示などのスマート マッピングに対応し、ArcGIS Online のマップ ビューアー上で設定したスタイルのまま、Explorer for ArcGIS で表示できるようになりました。 ・ベクター タイル ベースマップに対応しました。 ・デバイスのスクリーン サイズに応じて、最適な表示ができるようになりました。iPhone で表示する際に、パネルとマップを半分ずつ表示したり、マップのみ、またはパネルのみを表示できます。また、iPad の Split View に対応し、他のアプリと同時に表示できるようになりました。
詳細は、Explorer for ArcGIS ヘルプの新機能ページ(英語)をご参照ください。 また、Android 版のリリースは今年の末にリリースが計画されております。 ■関連リンク ・Explorer for ArcGIS ヘルプ: 新機能(英語)