2018 年 6 月 6 日にリリースした、ArcGIS Desktop の最新アプリケーション「ArcGIS Pro」のバージョン 2.1 の新機能を複数回に分けてご紹介しています。GIS 解析に使える便利な新機能がたくさん追加されていますが、今回はその中から 3 つご紹介します!
1. [編集の開始] オプションが追加
入力データを変更する、[フィールド演算] や [インテグレート]、[アペンド]、[スナップ] などのいくつかのツールに [編集の開始] オプションが追加されました。チェックボックスをオンにしてツールを実行すると、同時に編集セッションが開始されます。編集の [破棄] をすると、処理前の状態に戻せます。[保存] ボタンをクリックすると、ツールの処理による変更が保存されます。試行錯誤が必要な処理を行う場合や、変更を確認してからデータを保存したい場合に便利です。
2. [XY テーブル → ポイント] ツールの登場
[XY テーブル → ポイント] ツールで、XY 座標 (緯度経度) から直接ポイント データ (フィーチャクラス) を作成できるようになりました。従来はイベント レイヤーを作成してから、フィーチャクラスにコピー (またはエクスポート) する手順のみだったので、このツールを使うと、より少ない手順でポイントを作成できます。[ジオプロセシング] ウィンドウ → [ツールボックス] タブ → [データ管理ツール] → [フィーチャ] ツールセットからアクセスできます。
3. [フィールド演算 (複数)] ツールの登場
[フィールド演算 (複数)] ツールを使用して、複数のフィールドに対して同時に処理ができるようになりました。このツールを単体で使う場合はもちろん、ModelBuilder や Python などで反復処理を行う場合にも、手間が省けて便利です。[ジオプロセシング] ウィンドウ → [ツールボックス] タブ → [データ管理ツール] → [フィールド] ツールセットからアクセスできます。
この他にも、解析ツールにまつわる便利な新機能が多数追加されています。その他の ArcGIS Pro 2.1 の新機能は Web ヘルプをご参照ください。
ArcGIS Pro は従来のアプリケーション「ArcMap」と並行して利用することができます。使いはじめたい場合は「はじめての ArcGIS Pro」(サポート サイトへのログインが必要です) をご参照ください。ArcGIS Desktop 製品をお持ちでない場合は、トライアル版でお試しいただけます。
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