フォーム入力型の現地調査を行うためのアプリ、Survey123 for ArcGIS が 7 月 7 日に 3.0 へバージョン アップしました。今回のバージョン アップで追加された主な新機能を本ブログでご紹介します。
Webhook で調査結果を基に自動でアクションを追加
Webhook という仕組みを利用して Survey123 で調査結果を送信する (トリガー) と、さまざまなアクションを自動で実行できるようになります。たとえば、指定した宛先と内容でメールを自動送信したり、オンラインに保存してある Excel のスプレッドシートに行を追加できます。また、条件式を追加して、条件ごとにアクションを設定することも可能です。Survey123 をトリガーとした Webhook は Microsoft Flow, Integromat、Zapier、tray.io でご利用いただけます。
※ Microsoft Flow での設定については、ヘルプをご参照ください。Microsoft Flow およびその他の Webhook プロバイダー側での設定方法の詳細につきましては、各種プロバイダーにお問合せください。
[グループ化] 質問タイプの追加
Survey123 Connect で利用できる [グループ] の質問が Survey123 Web サイトからも作成できるようになりました。[グループ化] の質問を追加し、その中にグループ化したい質問をドラッグ&ドロップするだけで簡単に作成でき、多数の質問項目がある際に折り畳み表示できる便利な質問項目です。
ファイル アップロードの質問の追加
新しく追加された [ファイル アップロード] の質問では、Microsoft の Word や PowerPoint、Excel、また PDF など 10 MB までのファイルをアップロードできます。
※ Survey123 フィールド アプリではサポートされていません。ブラウザー上の調査票の入力でのみ使用可能です。
[データ] タブで、調査結果をフィルター
調査項目を基に条件式を作成し適用すると条件に合致した調査結果のみ表示されます。大量の調査結果から特定の条件に合った結果のみを確認する際に便利です。
地図の上にスケッチし、画像として添付
Survey123 Connect で image 質問の apperance 列に annotate が追加されている場合、写真を撮影しスケッチが可能ですが、今回の新機能で地図を画像として保存し、その上にスケッチできるようになりました。
geopoint 質問のジオサーチ機能の追加
Survey123 フィールド アプリで、geopoint 質問を入力する際、住所や目標物検索で位置を検索できるようになりました。
repeat 質問内に repeat 質問の入れ込みが可能
Survey123 Connect で使用できる [repeat] の質問を入れ子で使用できるようになりました。これにより、たとえば 1 棟内の複数の世帯およびその世帯内の各住人について調査結果を入力できるフォームを作成できるようになります。この機能を使用した「Nested Repeats」というサンプルが Survey123 Connect に追加されました。
時刻を入力するインターフェイスの刷新
[time] と [datetime] の質問で時刻を入力しやすくなりました。
geopoint の質問で入力した位置を座標変換した値や住所で抽出
Survey123 Connect の pulldata 関数を利用し、geopoint 質問で入力した位置を基に住所やUTM や MGRS などのグリッド値に変換できるようになりました。
※ 位置から住所を表示する場合はジオコード サービスを利用するため、クレジットを消費します(1 件につき 0.04 クレジット)。
調査中だけでなく、準備段階から調査後も役立つ機能が追加された Survey123 を今後もぜひご活用ください。
■関連リンク
・Survey123 製品ページ
・Survey123 for ArcGIS ヘルプ
・ArcGIS Online 製品ページ