タイポグラフィ マップをご存知でしょうか?活字・文字による視覚的なコミュニケーション手法のことをタイポグラフィといいますが、これをマップに適用したものがタイポグラフィ マップと呼ばれています。国名で世界地図を作成したり、地名や道路名を使ってマップを作成したり、視覚的にかっこいい地図になるので、地図ポスターなどでも利用されています。
今回は、ArcGIS Pro のラベル機能を活用して河川のタイポグラフィ マップを作る方法をご紹介します。簡単な設定でつくることができますので、ぜひ試してみてくださいね。
■使用したデータ
・ESRIジャパン データコンテンツ:スターターパックの河川データ
※ライン データに河川名称の属性をもつデータであればその他のデータでも問題ありません。
■手順
- マップに河川データを追加し、[コンテンツ] ウィンドウで選択して [ラベリング] タブをクリック → [フィールド] に、河川名が格納されている属性フィールドを設定し、フォントや色を設定して、[ラベル] をクリックします。
- 次に、ラインが表示されないように設定を行います。[表示設定] タブ → [シンボル] をクリックし、[シンボル] ウィンドウで、シンボルのアイコンをクリックします。
- [表示設定] の [色] を「色なし」に設定して [適用] をクリックします。
- 次に、[ラベル クラス] ウィンドウの [配置] タブ → [位置] パネルで、以下と同じように設定します。
- さらに [ラベル調整ルール] パネルで、以下のように設定します。
- 最後に、[競合] パネルで以下のように設定します。※数値はマップの縮尺に合わせて調整してください。
- ここまでの設定で、以下のようなラベルができあがります。
- [コンテンツ] ウィンドウでレイヤーをコピーして貼り付け、河川の種別やサイズなどによってフィルターを設定し、それぞれのレイヤーのラベルのサイズや色を調整して、完成です。
いかがでしたでしょうか。作成したラベルをアノテーションに変換することで、ひとつひとつのテキストの位置調整も可能です。こだわりはじめるととまらなくなってしまいそうですが、興味のある方はぜひお試しください。
■関連リンク
・How to Make this Map of Rivers Using Only Labels (英語ページ)
・ArcGIS Blog (英語ページ)