64-bit デスクトップ GIS である ArcGIS Pro 2.3 を 4 月 17 日にリリースしました。
ArcGIS Pro 2.3 では、マッピング、解析、データ管理などで多くの新しい機能が追加されました。ここでは新機能をハイライトでご紹介します。
開始オプション
ArcGIS Pro を開始するときに、プロジェクトを作成しないオプションが追加されました。取得したデータを簡単に検査したい場合など、特定のプロジェクトを作成することなく素早くマップを開いて作業を開始できます。
レポート
GIS データの属性情報を元にレポートを作成できるようになりました。レポートに追加する属性やその統計情報に加え、タイトルや罫線など、レポートを構成する要素を自由に配置・設計でき、結果を PDF に出力できます。
条件値
属性入力の規則を定義できる「条件値」機能が追加されました。あるフィールドの値に応じて、別のフィールドに入力できる値を制限することができます。たとえば、構造材が木材の建物の階数属性には 1~5 しか入力できないようにすることができます。条件に適合しない値を入力した場合、その編集を保存することができず、入力ミスを防ぐことができます。
BIM/CIM
ArcGIS Pro 2.2 から、オートデスク社の Revit モデル (Revit 2011-2018 ファイル) を直接読み込めるようになりましたが、ArcGIS Pro 2.3 では更に機能が拡張され、直接 ArcGIS Online に共有できるツールが登場しました。共有したデータは「ビルディング シーン レイヤー」と呼ばれ、Web ブラウザー上で構成要素によるフィルターや、詳細な属性などを参照できます。
その他、ユーザーからリクエストの多かった機能の実装や新しい解析ツールが追加されています。その他の新機能の詳細は Web ヘルプをご参照ください。また、本ブログでもいくつかピックアップしてご紹介します。
ArcGIS Pro は従来のアプリケーション「ArcMap」と並行して利用することができます。使いはじめたい場合は「はじめての ArcGIS Pro」(サポート サイトへのログインが必要です) をご参照ください。ArcGIS Desktop 製品をお持ちでない場合は、トライアル版でお試しいただけます。