昨年の暮れ、2019 年 12 月 21 日 (土) に首都大学東京にて GIS Day in 東京 2019 が開催されました。
首都大学東京では 2005 年から継続して本イベントを開催しており、2019 年で 第 14 回目となります。本ブログでは、ESRIジャパンで担当した各コースの内容をご紹介します。
「ゼロから学ぶ GIS」コース
「GIS とはどのようなものなのか?」「利用することでどんなメリットがあるのか?」といったこれから GIS を始めようとする方に向けて、GIS の基本的な概念から、現代社会の技術や時代のトレンドに合わせて変化する最新の GIS 活用事例について紹介しました。
また、年末年始が近いということもあり、クラウド GIS である ArcGIS Online と、調査票形式でデータを収集できる現地調査アプリ Survey123 for ArcGIS を活用して、参加者全員で「お雑煮アンケート」を入力し、データの作成からマップを作成する一連の流れをハンズオンで実施しました。
お雑煮アンケートと集計結果
日本各地の方が集まる東京での開催でしたので、受講者全員で日本各地のお雑煮文化の「分布や傾向」を把握することができ、「このような使い方もあるのか!」とった声もあり、GIS の特長や活用性を感じていただけたように思えます。
「GIS 未経験者のための ArcGIS Desktop 体験」コース
「ゼロから学ぶ GIS」コースで学んだことをもとに、実際に ArcGIS Pro を使用してさまざまな情報の「可視化」や「関係性の把握」、「統合と分析」を行うために知っておきたい内容をご紹介しました。
ArcGIS Pro の特長でもある 3D マップの作成では、2D で表現していたデータを 3D で表現することで、データをより視覚的に表現、比較できることを体感していただきました。
「都市計画のための GIS」コース
2 部構成となっており、第 1 部では、「多摩地域の地価分布」として、国土数値情報の地価データを使って地価分布を視覚化し、用途地域と関連付けて、チャートの作成を行いました。第 2 部では、「鉄道駅と地価の 3D 分析」として、同じく数値地図情報のデータを活用し、駅や乗降客数と地価の関係を ArcGIS Pro を使用してデータ加工と分析を体験していただきました。
その他にも GIS Day in 東京では、主催者である首都大学東京の先生方が工夫をこらして作成した GIS 講習会が開催されました。
今回は GIS Day in 東京 2019 の様子をご紹介しましたが、GIS Day は 2020 年も東京だけではなく、全国各地で開催予定です。
「GIS ってなに?」「GIS に触れてみたい!」といった方はぜひご参加ください!イベント情報は、随時 ESRIジャパンのホームページや、メールマガジンで発信しています。
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