ArcGIS Pro 2.5:ビッグデータ解析が可能な GeoAnalytics のツールが多数追加されました!

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2020 年 3 月 12 日にリリースされた ArcGIS Pro 2.5 についての新機能をご紹介するシリーズ。第 4 弾ではビッグデータなどの大規模な解析が可能な ArcGIS GeoAnalytics Desktop ツールセットの新機能についてご紹介します!

GeoAnalytics とは?

GeoAnalytics ツールは、Apache Spark を使用して大規模なデータを並列処理することができるツールです。ArcGIS Pro には GeoAnalytics Desktop ツールセットがツールボックスに実装されており、Advanced ライセンスでご利用いただくことが可能です。

GeoAnalytics Desktop の新ツール

Pro 2.5 では多数の新ツールが追加されました。特に [パターンの分析] ツールセットが追加されたことにより、空間統計系のツールが強化されています。下図の赤枠で囲ったところが新ツールです。

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[データの集約] ツールセット

データセットの記述

[パターンの分析] ツールセット

フォレストベースの分類と回帰分析

ポイント クラスターの検索

ホット スポット分析

一般化線形回帰分析

密度の計算

[場所検索] ツールセット

滞在場所の検索

[滞在場所の検索] ツール

ここで [場所検索] ツールセットに追加された [滞在場所の検索] ツールについてもう少しご紹介します。

本ツールは人流データなどの位置や時間を持つ大規模データがあれば、時間と範囲を指定して、どの程度滞在しているのかを可視化することができます。

今回は例として GitHub で公開されている OpenPFlow のオープンデータを使用しました。こちらのデータには、ID や日時や緯度経度情報が格納されています。

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例えば、平日の朝 7 時 15 分から 7 時 20 分ごろまでの人流データを使って、100 m の範囲で 20 秒滞在する場所を解析し、結果の滞在範囲ポリゴンとポイントを時系列アニメーションで表してみましょう。

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このマップでは渋谷駅付近を拡大していますが、一定の条件の滞在場所が視覚化されることにより、時間の経過と共にどこで混雑が発生しているのかなどを容易に認識することができます。

今回は試しに 20 秒の間隔で解析を行いましたが、もっと長くしたり短く設定したりすることでまた解析結果は変わり、他の傾向も見えてくるでしょう。本ツールは他にも観光地などの滞在時間と範囲を可視化してみたり、お店などの回転率などを解析したりするのにも使えるかもしれません。ビッグデータ解析にも対応した GeoAnalytics ツールを、ぜひご活用ください。

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