従業員の作業状況を管理できる ArcGIS Workforce が 2020 年 8 月にリリースされました。今回のリリースにより、Workforce はオフライン環境で使用できるようになりました。また、これまでの Workforce は Classic 版となり、新しい Workforce を利用するためには、新しいプロジェクトを作成するか、既存のプロジェクトを新しいプロジェクトに移行する必要があります。本ブログでは、移行の手順と新機能についてご紹介します。
既存のプロジェクトを新しい Workforce で利用するための手順
1. プロジェクトの移行作業
これまでに作成しているプロジェクトのそれぞれに [プロジェクトの移行] ボタンがあります。これをクリックすると、プロジェクトがコピーされます。
2. モバイル アプリの移行
[プロジェクトの移行] が完了したプロジェクトのみ、新しい Workforce のモバイルアプリで利用することができます。モバイルアプリは、Apple App Store および Google Play からダウンロードすることができます。
新機能紹介
・オフライン エリアの設定
プロジェクトの構成画面で、オフライン エリアを定義することができるようになりました。ここで定義したエリアをモバイル アプリでダウンロードすることができます。
・マップのダウンロード
作成したプロジェクトはオンライン/オフラインの環境で利用できますが、使用前にデバイスにマップをダウンロードする必要があります。
・同期パネル
作業状況の変更を自動的に同期するか、手動で同期するか設定することができます。
・新しいユーザーエクスペリエンス
他の複数の ArcGIS Apps とのデザインの一貫性を保つため、ヘッダーのメニューへのアクセス機能や、スライドパネルでマップの表示・非表示を切り替えるデザインが Collector や Explorer と共通になりました。他にも、作業割り当てのステータスの変更、写真の撮影、その他のメディアの添付などの一般的なタスクに、より簡単にアクセスできるようになりました。
また、新しい ArcGIS Workforce では iOS、Android 端末でのダークモードがサポートされました。
iOS / Android
・トラックの表示 (iOS のみ)
ArcGIS Tracker ※ と ArcGIS Workforce が同じ端末にインストールされており、同じユーザーでログインした場合、ArcGIS Tracker で取得した端末に保存されているトラックを表示できるようになりました。オフライン環境でもご利用いただけます。
※ ArcGIS Tracker は国内未サポート製品です。
オフライン環境でも利用できるようになった ArcGIS Workforce をぜひお試しください!