2020 年 12 月 9 日に、ArcGIS Business Analyst Web and Mobile Apps の最新バージョン 8.4 がリリースされました。今回のバージョン アップの内容をご紹介します。
統計データの更新
日本の統計データの更新
本アプリケーションで利用できる 2 種類の国内統計データのうち、ESRIジャパン データが更新されました。
- ESRIジャパン データで利用できる統計データ
- 平成 27 年国勢調査
- 平成 22 年 国勢調査 ← New!
- 推計将来人口 2018
- 推計消費額 2018
- 推計年収別世帯数 2018
- 推計貯蓄別世帯数 2018
今回のバージョンアップでは、平成 22 年国勢調査のデータをメインとした、約 870 の人口統計変数が新たに追加され、約 2,200 もの指標を解析に利用できます。
これにより、2010 年から 2030 年までの人口・世帯の経年変化を把握できるようになりました。
ESRIジャパン データの詳細は、Esri Japan – 2020 GeoEnrichment Data Update をご覧ください。
また、本更新に伴い、一部のインフォグラフィックスが更新されました。
タイの統計データの更新
標準データ (Standard) に加え、新たに Esri Thailand データが利用できるようになりました。この新しいデータには、以前よりも更に詳細なデータを取得するのに役立つ「subdistricts」を含む 4 つの区画レベルが含まれます。人口・世帯の総数、年齢・教育・職業別の人口、世帯年収・消費など 478 の変数を利用することができます。
Esri Thailand データに関する詳細は、Methodology Statement Esri Thailand: 2019 Demographic Data をご覧ください。
Business Analyst Web App の機能拡張
セキュリティの強化
Business Analyst Web App は、米国政府のクラウド調達のセキュリティ基準である「FedRAMP」(Federal Risk and Authorization Management Program) の認証取得に向けて、クラウド セキュリティの強化を行っています。この認証を得ると、ユーザーはクラウド セキュリティの最高基準を満たす環境で作業できるようになります。
今回のバージョンアップでは、レポートの共有方法が変更されました。これまでは、レポート共有のためには共有先のメール アドレスを入力する必要がありましたが、今後は、作成したレポート の URL をコピーしてメールにメッセージとして貼りつけたり、ZIP ファイルとしてダウンロードしたりすることができます。
行政界ラベルが日本語に対応
Business Analyst Web App では、行政界 (都道府県、市区町村、町丁・字等) の名前をラベルとして表示することができます。最新バージョンでは、この行政界名を日本語表示に対応し、より分かりやすいマップを作成することができるようになりました。
Business Analyst Mobile App
Touch ID/Face ID によるサイン インが可能に
これまでは、アプリの起動の際には ユーザー名やパスワードを入力し、サイン インする必要がありました。最新バージョンでは、Touch ID/Face ID を使用した生体認証に対応することで、より迅速なログインを可能にし、セキュリティを合理化・強化しています。
その他の新機能や、各機能の詳細につきましては、ドキュメント ページの新機能 (英語) をご覧ください。
※「8.3 の新機能」が表示される場合は、ページ下部の「言語の切り替え」ボタンで「English (Global)」を選択してください。
また、本アプリケーションで使用できる、新しいタイプの商圏レポートであるインフォグラフィックスの国内向けのカスタム テンプレート集を公開しています。テンプレートをダウンロードして、お使いの Business Analyst Web App に取り込むことで、すぐにご活用いただけます。詳細は ArcGISブログ「新しいタイプの商圏レポート「インフォグラフィックス」のテンプレート集を公開しました」をご覧ください。
さまざまな機能が追加された ArcGIS Business Analyst Web and Mobile Apps で、より手軽に高度な商圏分析をご利用ください!
■関連リンク
・ArcGIS Business Analyst Web and Mobile Apps 製品ページ
・ArcGIS Business Analyst Web App ヘルプ ページ
・ArcGISブログ: 新しいタイプの商圏レポート「インフォグラフィックス」のテンプレート集を公開しました