2021 年 1 月 21 日付で ArcGIS API for Python のバージョン 1.8.3 の国内サポートを開始しました。本稿ではアップデートされた主な内容をご紹介いたします。
アップデートされた主な内容
マップ ウィジェットで ArcGIS API for JavaScript 4.17 の使用
マップ ウィジェットが ArcGIS API for JavaScript 4.17 を使用するように更新されました。
マップ ウィジェットの同期機能の強化
複数のマップを並べて表示できるマップ ウィジェットの同期機能が強化されました。2D や 3D のマップ等複数のマップを並べて同時に操作することができます。
マップ ウィジェットの埋め込み
マップ ウィジェットの画像をノートブックに埋め込むことができるようになりました。
export_to_html() メソッドで HTML にエクスポートする際にマップ ウィジェットを埋め込むことができます。
ArcGIS Online でのレポート作成
AGOLUsageReports クラスを使用して、ArcGIS Online の使用状況のレポートを作成できるようになりました。
Spatially Enabled DataFrame の強化
Spatially Enabled DataFrame オブジェクトが空間解析ツールに使用できるようになりました。また、Feather File Format を Spatially Enabled DataFrame として読み込むことができるようになりました。
Raster クラスの強化
ローカルのラスター データを扱うことができる Raster クラスに複数のメソッドが追加され、カラーマップやヒストグラムの取得や設定ができるようになりました。
Web マップ に含まれるレイヤーの取得
WebMap オブジェクトに含まれるレイヤーやテーブルを取得することができる get_layer() メソッドや get_table() メソッドが追加されました。
arcgis.gis.nb モジュールの強化
arcgis.gis.nb モジュールの ArcGIS Notebooks や ArcGIS Notebook Server※ を管理できる機能が強化されました。プロパティの取得や、ノートブックの実行をスケジューリングすることなどができます。
※現在国内未サポートの製品です。
arcgis.learn モジュールに複数のクラスを追加
arcgis.learn モジュール※にディープ ラーニングに係る多数のクラスが追加されました。
※現在国内未サポートの機能です。
その他の機能拡張/不具合修正情報
その他の新機能や機能拡張、既知の制限事項等の詳細は、「リリース ノート」(英語) や Esri の ArcGIS Blog をご参照ください。
また、本アップデートではネットワーク解析やジオメトリの操作など多数のドキュメントが追加、更新されていますので併せてご参照ください。
■関連リンク
ESRIジャパン Web サイト:
米国 Esri 社 Web サイト: