2021 年 6 月 30 日に、クラウド GIS である ArcGIS Online がアップデートされました。主な機能追加・機能改善の内容をご紹介します。
Scene Viewer
Scene Viewer でフィーチャ レイヤー内のポイント、ライン、ポリゴン データを編集できるようになりました。頂点をシーンの標高や 3D サーフェスにスナップしながら、Z 値対応のフィーチャを編集できます。
また、ポップアップの構成に対応しました。画像、属性データ、カスタム テキスト、チャートなどのポップアップ コンテンツを作成したり、配置を変えたりして、有益なシーンを作成できます。
シーン レイヤーに対して、Scene Viewer で変更したスタイル、ポップアップ、フィルターの設定を保存できるようになりました。対象のレイヤーを別のシーンに追加した際に、保存内容が自動的に適用されます。
効率的なアイテム追加
これまでより少ない操作で、簡単にマイ コンテンツにアイテムを追加できるようになりました。また、CSV ファイルをコンテンツにドラッグ&ドロップして、レイヤーとして公開できます。
Map Viewer
2021 年 4 月のアップデートで、新しい Map Viewer がリリースされ、多くの機能が追加されました。本アップデートでは、更に以下の機能が追加されました。
- URL からタイル レイヤーと OGC feature レイヤーの追加
- マップ イメージ レイヤーの追加
- レイヤーの更新間隔の設定
- イメージ レイヤーのスタイルとしてベクター フィールドとカラーマップに対応
- ヒストグラム スライダーの機能拡張 (詳細 (英語のみ))
- チャートの回転と並べ替え
ArcGIS Instant Apps
次世代の Web マッピング アプリである ArcGIS Instant Apps では、Map Viewer、コンテンツ ページ、およびマップ アイテム ページから直接、直感的でインタラクティブな Web アプリを作成できます。
本アップデートでは、ギャラリー ページの機能拡張や、新しいアプリ テンプレートが追加されました。詳細は後日、本ブログでご紹介します。
アプリ ビルダー
各アプリ ビルダーにそれぞれ機能拡張が追加されています。詳細は新機能ページをご参照ください。
ArcGIS Experience Builder: 新機能
データ管理
ホスト フィーチャ レイヤーから OGC フィーチャ レイヤーを公開できるようになりました。このレイヤーは OGC API – Features Part 1 に準拠しており、Map Viewer や ArcGIS Pro、または他のサードパーティのアプリで使用できます。
コンテンツ配信ネットワーク (CDN) を使用して、パブリックに公開するセキュアな ArcGIS Server Web サービス レイヤー (フィーチャ サービスを除く) のパフォーマンスを最適化できるようになりました。以前は、CDN はホスト フィーチャ レイヤーにのみ使用されていました。CDN のキャッシュを更新する頻度も制御できます。
その他の新機能はヘルプをご参照ください。
注) バージョンアップされた内容を確実にご利用いただくために、お使いの Web ブラウザーのキャッシュ (インターネット一時ファイル) を削除してください。主な Web ブラウザーのキャッシュ削除方法については、以下のリンク先をご参照ください。
■ 関連リンク