2021 年 7 月 30 日に ArcGIS for SharePoint 2021.1 がリリースされました。
本バージョンでは、SharePoint モダン サイト ページでの利用に合わせて再設計された、新しいインターフェイスのマップ Web パーツを提供し、コンテンツをすばやく追加できるように改良されました。
新しいマップ Web パーツは、「ArcGIS Maps」として Microsoft AppSource で提供されています。サイトにアプリをインストールしたあとは、SharePoint モダン ページで ArcGIS マップ Web パーツを追加することができます。
ページに追加したあとは、レイヤーメニューから、SharePoint※ リストまたは ArcGIS Online からデータを複数追加して、スタイル設定などを行うことができます (SharePoint ページの閲覧モードでもマップの設定を変更することが可能ですが、それらの設定はそのセッションのみ有効です。設定を保存したい場合は、ページ編集モードで作業を行ってください)。
※ 追加できる SharePoint リストは、マップで扱えるように位置情報を持っている必要があります。
新しい ArcGIS Maps では、これまでのバージョンで提供していた、SharePoint リストのジオコーディングを行う ArcGIS Locate ワークフロー、ドキュメントにジオタグを設定して、位置情報をベースにドキュメントを検索することを可能にする ArcGIS Maps Search は含まれておりませんが、それらの機能は ArcGIS Maps Classic として引き続き Microsoft AppSource で提供しています。
どちらも同じサイトに追加して利用できるため、従来までのワークフローを踏襲しながら、新しいマップ Web パーツを活用することが可能です。位置情報を SharePoint リストに設定する場合は、ヘルプに記載されているデータの準備と関連のセクションをご参照ください。
その他新しい機能として、地理情報に基づいた統計情報を表示する インフォグラフィックス カードや日時データを利用したタイム アニメーション機能などが追加されました。
なお、製品の再設計により、従来のマップ Web パーツで提供していた一部機能はご利用いただけません。詳細については、下記機能比較をご参照いただき、ニーズに合わせて、どちらのマップ Web パーツを利用するかご選択ください。
機能の比較—ArcGIS for SharePoint Modern | ドキュメント
また、オンプレミス版 SharePoint Server 用の ArcGIS for SharePoint では、サポートする SharePoint Server の状況も踏まえ、現状では新しい ArcGIS Maps のマップ Web パーツはご利用いただけません。あらかじめご了承ください。
■関連リンク
・ArcGIS for SharePoint の新機能—ArcGIS for SharePoint モダン | ドキュメント
・What’s new in ArcGIS for SharePoint – July 2021 (esri.com)
・ArcGIS for Office and ArcGIS for SharePoint: Infographics card tips and tricks (esri.com)