ArcGIS Online の現地調査アプリのひとつである ArcGIS Survey123 は、調査票ベースの現地調査が可能で、誰でも簡単にすぐに GIS データを収集することができるのが特徴です。
ArcGIS Survey123 はさまざまな現地調査の利用シーンで活用できますが、本記事では調査後にデータの追記や編集を行いたいという場合に、ArcGIS Online が提供するアプリのうち、ArcGIS Dashboards を使用して ArcGIS Survey123 の調査データを編集する方法についてご紹介します。
※本記事は、米国 Esri 社ページ「How To: Embed a survey form and edit existing data from ArcGIS Survey123 in ArcGIS Dashboards」を参考にしたものです。
事前準備
- この手順を行うには、ArcGIS Survey123 バージョン 3.9 (2020 年 4 月) 以降で作成した調査が必要です。
- あらかじめ ArcGIS Survey123 のフィーチャ レイヤーを追加した Web マップを作成し、シンボル設定などを済ませてマップを保存します。
手順
- ArcGIS Dashboards を作成し、[マップ] エレメントを追加して Web マップを追加します。
- [追加] から [埋め込みコンテンツ] エレメントを追加して、Survey123 調査票を埋め込みます。
- [データ オプション] の [種類] を [フィーチャ] に設定し、[レイヤーの選択] で Web マップ内の Survey123 のフィーチャ レイヤーを選択します。
- [URL] に Survey123 の調査票 URL を入力します。
- [URL] に入力した調査票 URL の末尾に、下記のパラメーターを追加します。なお、ArcGIS Survey123 で使用できる URL パラメーターについては、ヘルプ ドキュメント「他のアプリとの連携」をご参照ください。
調査票 ID>?mode=edit&globalId={globalid}&version=latest - [終了] をクリックします。
- [追加] から [リスト] エレメントを追加して、フィーチャを対話的に選択できるようにします。
- 必要に応じて他のエレメントを追加・構成し、レイアウトを整えてダッシュボードを保存します。
作成したダッシュボードを起動して確認してみましょう。[リスト] エレメント内で編集したいフィーチャを選択すると、[埋め込みコンテンツ] エレメント内の Survey123 調査票が自動で選択したフィーチャを編集できる状態に更新されます。
調査票内でレコードを更新し、[送信] ボタンをクリックすると更新されたデータが反映されます。
ArcGIS Survey123 で収集したデータは、ArcGIS Online にリアルタイムでアップロードされるため、本記事でご紹介した方法のように、ArcGIS Online が提供する様々なアプリ製品群の ArcGIS Apps で活用することができます。ぜひ、ArcGIS Survey123 と ArcGIS Apps を組み合わせて活用し、現地調査業務の効率化にお役立てください。