ArcGIS Field Maps 2022 年 3 月アップデートの新機能情報

マップ形式の多機能現地調査アプリ、ArcGIS Field Maps の Web アプリが 3 月 22 日に、モバイル アプリが 3 月 28 日に 22.1 へバージョン アップしました。主な新機能を本ブログでご紹介します。

Web アプリ

2021 年 12 月のアップデートで利用可能となったフォームの作成および Arcade 式に関する機能が拡張されました。

選択肢のフォーム エレメント

フォームの作成機能で、基本のエレメントに加えて、[コンボボックス]、[ラジオボタン]、[スイッチ] の選択肢に関するエレメントが追加されました。

選択肢を作成する際は、手動で作成できるほか、CSV からのリストの読み込みにも対応しました。

Arcade 式で動的な値を入力

調査項目の表示の制御といった定義に加え、他の調査結果によって動的な値を入力するような Arcade 式を構成できるようになりました。例えば、複数項目の入力値を合計したり、入力したポイントの住所を検索し自動入力するといった、空間的な関数を利用できます。利用できる関数につきましてはヘルプをご参照ください。

フィールドのプロパティで Arcade 式を定義できます。以下は、空き家の調査における各項目の入力内容によってランクを計算、集計する式を定義しています。

Field Maps モバイル アプリでは、自動計算されたスコア値が表示されるとともに、調査結果として送信できます。

モバイル アプリ

ラインの M 値を検索

リニア リファレンスに関する機能が追加され、M 値を持つライン フィーチャをマップに追加している場合、現在地から垂直な最も近いラインの M 値を表示、ピンを落とすことができるようになりました。落とされたピンは、その場所に行くためのガイドとして、または新しいフィーチャを入力する際にも利用できます。作業員が今いる場所の高速道路で最も近いキロポストや、河川の河口からの距離を調べたりする際に便利です。
この機能を利用するには、ArcGIS Pro の [リニア リファレンス] ツールで、M 値を持つルート フィーチャクラスを作成し、ArcGIS Online に共有する必要があります。

今後は、ArcGIS Pro で定義した条件値への対応や Workforce との統合など、さまざまな機能追加、改善が予定されています。今後の Field Maps のアップデートにもご期待ください。

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