ArcGIS Experience Builder の 2022 年 6 月アップデートの新機能情報

柔軟なデザイン構成の Web アプリを構築できる ArcGIS Experience Builder がアップデートされました。本ブログでは、2022 年 6 月のアップデートで追加された 3 つの新しいウィジェットを主にご紹介します。

3D ツールボックス ウィジェット

ArcGIS Online の Scene Viewer では、作成した Web シーンに日光や天気の効果を追加できるツールがあり、このツールを詳細に設定できる、3D ツールボックス ウィジェットを新しく利用できるようになりました。

以下の動画は、Scene Viewer のツールにはない、影の簡易な解析の様子です。例として Project PLATEAU の 3D 建物モデルを追加した Web シーンを利用して、ある日の時間範囲を指定すると、建物によって影が作られる部分やその時間を推測できます。条件を指定して Web 上でその場所での日陰の簡単なシミュレーションができます。

印刷ウィジェット

印刷用のボタンを配置できる印刷ウィジェットを利用できるようになりました。[出力範囲のプレビュー] 機能が使えたり、表示するテンプレート名の変更や、利用するオプションを有効化無効化するなど、柔軟に構成できます。

タイムライン ウィジェット

日付型のデータを含むマップ上のデータを、時間のスライダーを操作してフィルターしたり累積表示ができるタイムライン ウィジェットが新しく使えるようになりました。

以下は気象庁の震度データベースから出力した CSV を加工し作成した地震のデータ (2022 年 1 月から 6 月まで) を用いたアプリで、タイムライン ウィジェットを使ってみました。いつ地震が発生したかをスライダー上の日時で確認出来たり、アニメーションで地震の発生場所を表現することも可能です。

上記の新しいウィジェットの追加のほか、テンプレートが 4 種類追加されたり、軽微な機能改善が行われています。2D、3D のマップのアプリを、ぜひ Experience Builder で作成してみて下さい。

関連リンク

フォローする