ArcGIS Maps SDK for .NET、ArcGIS Maps SDK for Kotlin、ArcGIS Maps SDK for Swift の各 SDK の最新バージョン 200.3 を 2023 年 12月 6 日(日本時間 2023 年 12 月 7 日)にリリースしました。この記事では、バージョン 200.3 で追加された主要な機能や変更点について紹介します。
ArcGIS Runtime ライセンスパックをご購入の方は、2023 年 12 月 7 日以降保守有効なライセンスがアップデート対象となります。
目次
各 SDK (.NET/Kotlin/Swift) 共通のアップデート内容
クラスタリング API
前回のリリースでは、ポータル上の Web マップまたはレイヤー アイテムに事前にクラスタリングが設定されている場合において、SDK でのポイント フィーチャ レイヤーのクラスタリング表示がサポートされていました。今回のリリースでは、SDK に新しいクラスタリング API が実装され、アプリケーションのコードからクラスタリングを設定することができるようになりました。新しいクラスタリング API では、クラスタ上のレンダラー/ラベル/ポップアップの定義、クラスタ半径の設定、集計フィールド/サマリー フィールドの追加、スケール閾値の設定、シンボル サイズ範囲の定義なども可能です。
ベースマップ スタイルのローカル言語のサポート
ベースマップ スタイル サービス v2 には地名ラベルをローカライズする機能が含まれており、SDK からもベースマップ スタイルのデフォルトのラベル言語をオーバーライドできるようになりました。特定の言語を設定することもでき、サポートされている言語コードが指定されると、ベースマップのラベルはその言語で表示されます。また、アプリケーションのロケールに従うように言語を設定することもできます。ベースマップ スタイル サービス v2 の詳細については、こちらのブログ記事(英語)を参照してください。
Geometry Editor
前回のバージョンで全ての SDK で利用できるようになった新しい Geometry Editor は、今回のリリースでさらに強化され、頂点を追加する際のビジュアル フィードバックが改善されました。マウスなどを使用したホバー操作をサポートするプラットフォームでは、頂点ツールに新しい頂点とその接続エッジのリアルタイム プレビューが表示され、より意図的に配置が可能になりました。Geometry Editor は、今後のリリースにおいて、さらにインタラクティブな編集機能を実現するために機能強化されていく予定です。
各 SDK (.NET) 固有のアップデート内容
実行環境など、各製品固有のアップデート内容をご案内します。
ArcGIS Maps SDK for .NET
- 今回のリリースから .NET 8 が必要となります。また、WPF、WinUI、.NET MAUI のプロジェクト テンプレートを使用するには Visual Studio 17.8 以降が必要となります。
本記事ではバージョン 200.3 の主要な項目についてご紹介しましたが、各 SDK の詳細な情報は下記のリリース ノート(英語)をご覧ください。