2023 年 12 月 14 日(日本時間 12 月 15 日)に ArcGIS Drone2Map 2023.2 がリリースされました。
今回のリリースでは、プロジェクト作成ページや検査テンプレートが再設計され、ArcGIS Drone2Map(以下、Drone2Map)の利便性が向上しています。本記事では、Drone2Map の新機能と機能強化についてご紹介します。
プロジェクト作成ページのリニューアル
Drone2Map のプロジェクト作成ページがリニューアルしました。作成できるプロダクトの種類に重点が置かれ、使用する処理テンプレートを定義し、センサーが複数のプロダクトをサポートしている場合には、プロダクト タイプを選択できるようになりました。さらにリソース情報が 1 つのページに集約され、チュートリアルやその他のリソースにアクセスしやすくなっています。
検査ツール
検査テンプレートが再設計され、検査として [分析] タブに検査のためのワークフロー機能が追加されました。検査ワークスペースを作成し、撮影された画像を個別に表示しながら確認することができるようになります。画像上にポイントまたはポリゴンを直接描画し、検査ごとのフィーチャを作成することができます。
検査後は、検査レポートを作成することができ、検査の中で入力したメモやスナップショットと共に各検査フィーチャがまとめて表示されます。検査フィーチャには検査時に作成できるスナップショットを添付することができるため、ArcGIS Online に共有する際にポップアップで表示させることもできます。
カタログ データセット
Drone2Map で作成したプロダクトをカタログ化して参照するための新しい方法としてカタログ データセットが利用できるようになりました。カタログ データセットは、ファイル ジオデータベースに保存され、カタログ データセット ウィンドウを使用して、複数の Drone2Map プロジェクトから Drone2Map プロダクトをカタログ データセットに追加できます。これにより、複数のプロジェクトから生成されたプロダクトを 1 つの場所で表示し、他のプロジェクトで表示することができます。
機能強化
- 熱画像がオルソモザイクからトゥルーオルソとして生成できるようになりました。メタデータに FLIR フィールドが含まれていると、熱画像と認識してトゥルーオルソの生成処理が行われます。
- 処理オプションに以下のオプションが追加されました。
- ローリングシャッター補正
- 地表分類(数値地形モデルの生成時のみ)
- 座標系変換
新機能の詳細については ArcGIS Drone2Map 2023.2 の新機能ページをご参照ください。