ArcGIS Maps SDK for JavaScript バージョン 4.31 をリリースしました!

アイキャッチ画像 (ArcGIS Maps SDK for JavaScript)

ArcGIS Maps SDK for JavaScript の最新バージョン 4.31 をリリースしました。

以下では、ArcGIS Maps SDK for JavaScript バージョン 4.31 の主な新機能・機能拡張をご紹介します。

バージョン 4.31

フィーチャ テーブルの構成の保存とフィーチャの CSV へのエクスポート

表示方法に関する設定の保存や選択したフィーチャの CSV へのエクスポート、添付ファイルのサポート強化など、フィーチャ テーブルに対する大幅な機能強化が行われています。

表示設定の構成と保存

新たに追加された属性テーブル テンプレートでは、フィーチャ テーブルのカラムを表示するための独自の設定を構成、保存、再利用することができます。テーブルの列の表示、順序、ソートなどのプロパティを定義できます。テーブルには、フィールド、添付ファイル、リレーションシップなど、様々な要素を含めることができます。この新機能は、異なるアプリケーション間でのテーブル構成の共有と再利用をシンプルにすることができます。たとえば、構成済みのテーブル設定をマップ ビューアーからカスタム アプリケーションへ、または複数のカスタム アプリケーション間で再利用して、一貫したユーザー エクスペリエンスを確保できます。

選択したフィーチャの CSV へのエクスポート

選択したフィーチャは、プログラムまたはフィーチャ テーブルのメニューにあるデフォルトの [選択を CSV にエクスポート] オプションでエクスポートできます。ポイント データがエクスポートされる場合、ダウンロードされる CSV ファイルには自動的に緯度と経度の座標列が含まれます。選択されたフィーチャのエクスポートは、対話的なハイライト、検索、フィルタリングと組み合わせることができ、Web アプリケーションを超えたシームレスなワークフローを実現します。

添付ファイルの表示と更新

適切なレイヤー権限を持つユーザーは、フィーチャ テーブルの添付ファイルを追加、更新、削除することができます。

前述の機能と改良に加え、大量のレコードを表示するためのページネーションや、サブタイプを持つフィーチャ レイヤーやサブタイプ グループ レイヤー内のデータの表示と編集を完全にサポートしました。

グリッドへのスナップ

均一な形状の区画や等間隔に配置された街灯を作図していますか?このような要件には新しく追加されたグリッドへのスナップ作図機能で対応できます。新しく追加されたグリッド コントロール ウィジェットで、2 次元のグリッドを作成し、グリッドにスナップできます。グリッドは作図をガイドするために画面上に描画された均一な感覚の水平線と垂直線のネットワークです。グリッドを対話的に移動、拡縮、回転させたり、マップ上の既存のフィーチャにグリッドをスナップさせることができます。グリッドへのスナップは、区画の編集やユーティリティ ラインの作図など、規則的なグリッドに準ずるフィーチャを効率的に配置する必要がある編集や作図のワークフローに特に便利です。

ツールチップの機能強化

3D でのエッジ オフセットの設定

新しく追加されたエッジ オフセット フィールドを使用して、3D オブジェクトのエッジ間の距離を設定し、正確な建物のセットバックを作成できます。

ドラッグ可能なツールチップ

入力モード中にツールチップをドラッグして位置を変更できます。

ラインとポリゴンのビン化とクラスタリングのサポート

ラインやポリゴンのジオメトリをフィーチャ レイヤーのビンやクラスターに集約できます。ビン化とクラスタリングは視覚的な乱雑さを軽減し、小縮尺では見えにくい小さなフィーチャの背後にある隠れた傾向を明らかにするのに役立つクライアント サイドの機能です。

ラインやポリゴンをビン化およびクラスタリングするためのベスト プラクティスとビジュアライゼーションのヒントについてはサンプルをご覧ください。

シンボルのアニメーション (ベータ版)

CIM シンボルを使用した新しいシンボル アニメーションでフィーチャに注目を集めましょう。シンボル アニメーションを使用すると、ポイントやマーカーの色、オフセット、回転、サイズ、透明度をアニメーション化し、フィーチャを強調することができます。

アニメーションは新しいデータを強調したり、特定のフィーチャに注目させたりするなど、2D マップに魅力的なビジュアライゼーションを作成するために使用できます。

3D でのアイコンの回転

3D シーン ビュー内に平面で表示される 2D アイコンを回転させる機能により、3D テーマのビジュアライゼーションを強化できます。これは、気象観測所の風向きのような方向データを表示するのに特に役立ちます。

コンポーネントの新機能

新しいコンポーネント、機能強化、ドキュメントの改善により、SDK のコンポーネントの提供がより拡大されました。標準ベースの Web コンポーネントは Web アプリケーションを構築する際の生産性を最大化するための新しい方法で、すべての新しいアプリケーションを構築するための推奨パターンです。

組み込み可能なコンポーネント

デフォルトのコンポーネント (ズーム、凡例、ブックマークなど) をあらかじめ設定した状態で保存した Web マップを Web サイトにシームレスかつすばやく埋め込むための埋め込みマップ コンポーネントを紹介します。HTML でプロパティや属性を設定することで、開発者は JavaScript を使わずに Web マップ、UI コンポーネント、テーマを簡単に変更することができます。以下の例では、トレイルの Web マップをマップ コンポーネントを組み込んで紹介しています。

<arcgis-embedded-map
    item-id="ceb8954a5f2c457284c5074efd5a5ca0" heading-enabled legend-enabled
    theme="dark" information-enabled style="height:300px;">
</arcgis-embedded-map>

埋め込みマップ コンポーネントは主題が地図でない Web サイトに対話的な Web マップを簡単に組み込むことができます。

新しいマップ コンポーネント

マップ コンポーネント パッケージにフィーチャ テーブル、スワイプ、カタログ レイヤー リスト、方向付き画像ビューアーの 4 つの新しいコンポーネントを追加しました。

ビューなしでのコンポーネントの使用

ビューなしで <arcgis-map><arcgis-scene> ではないコンポーネントを使用できるようになりました。たとえば、フィーチャ テーブルをスタンドアロンのテーブルとして使用してデータを探索したり、検索を使用して対話的なジオコーディングを行ったりできます。

また、チャート コンポーネントとチャート モデル (ベータ版) のサポートを強化し、アプリケーションでコンポーネントを使用するためのガイド、チュートリアル、サンプルを大幅に更新しました。

2D および 3D の表示範囲

新しく追加された visibleArea プロパティを使用すると、マップ ビューおよびシーン ビューで現在表示されている範囲にポリゴンとしてアクセスできます。これは、ビューの範囲よりも正確で、より正確な空間検索やフィルタリングを可能にし、ユーザーに現在表示されている範囲をより明確かつ視覚的に示します。

視野の対話的なコントロール

望遠または広角のビューを適用して、3D コンテンツを異なる視野で探索、表示できます。新しい対話的なコントロールにより、シーン ビューを含むあらゆる 3D Web アプリでカメラの視野 (FoV) や焦点距離を変更できます。

ジオメトリ オペレーター (ベータ版)

ジオメトリ オペレーターは 2 つ以上のジオメトリ間の空間的関係をテスト、測定、解析するためのクライアント サイドの機能を実行する様々な機能を提供します。ジオメトリ オペレーターは将来の次世代クライアント サイド解析およびビジュアライゼーションの基礎を築き、最終的にはジオメトリ エンジンを置き換えるものとなるでしょう。

ジオメトリ オペレーターには拡縮、切断、移動のような変換や測地線距離、測地線近接、重心を求めるオペレーターなどの新しい機能があります。オペレーターの詳細についてはジオメトリ オペレーターのガイドを参照してください。

もっと詳しく

このリリースでは上記以外にも、ナレッジ グラフ データのリンク チャートのサポート、可視領域解析をシーンで共有、表示する方法、ユーティリティ ネットワークの関連付けをポップアップで表示する機能などが追加されています。詳細はリリース ノートをご覧ください。

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