最近はスマートフォンをお持ちの方も多いと思いますが、スマートフォン用に ArcGIS の無償のアプリケーションがあることはご存知ですか?このアプリケーションでは、ArcGIS Server や ArcGIS Online で共有されたマップを参照し、属性情報の表示や GPS 機能と連携を図ることが可能です。例えば、行ってみたいお店マップを ArcGIS Online 上で Webマップとして作成し、そのマップをスマートフォン用のアプリケーションで参照すれば、外出先でも簡単にお店の情報をチェックすることができます。
今回は、ArcGIS Online でWeb マップの作成からスマートフォン(Android)で利用するまでの流れを簡単にご紹介します。
1. ArcGIS Online で Web マップの作成
ArcGIS Online にアクセスして、サイン インします。サイン インするには、Esri のグローバル アカウントが必要です。アカウントの作成についてはこちらをご参照ください。
次にブラウザ上部の [マップ] をクリックして空の Web マップを開きます。圧縮したシェープファイルや位置情報を持ったテキスト ファイルをマップに追加します。データの追加については、こちらをご参照ください。
追加する情報が少ない場合は、マップ上で編集可能レイヤを追加することも可能です。日本の住所を検索することもできますので、住所検索した後にその場所にフィーチャを追加できます。編集可能レイヤの詳細はこちらをご参照ください。
マップにデータを追加したら、シンボルや属性情報の設定を行い、マップを保存します。マップの保存についてはこちらをご参照ください。
2. アプリケーションのインストール
お持ちのスマートフォンに対応したアプリケーションをインストールします。
※本ブログ記事の画面イメージは Android のものです。
3. アプリケーション上で ArcGIS Online へサイン インしてマップを開く
アプリケーションをインストールした直後は ArcGIS Online にサイン インしていませんので、[サイン イン] (鍵のマーク)をタップしてサイン インします。
サイン インすると、[マイ グループ] と [マイ マップ] が画面に表示されます。[マイ マップ] をタップしてステップ 1 で作成したマップをタップすると、マップの詳細画面が出ますので [開く] をタップします。ArcGIS Online で作成した Web マップと同様のマップをスマートフォンで参照することができます。
4. おまけ
筆者が普段利用している方法をご紹介します。
外出先で、行きたいお店をすぐに参照できるように、休日や開店時間、住所などお店の情報やURLを属性情報として追加しています。レイヤをタップすると表示される矢印(>)をクリックすれば属性情報を参照することができます。
地図を見ることが苦手な方は、スマートフォン側で GPS 機能をオンにして、アプリケーション上でも [現在地を表示] 機能をオンにすると(画面上のをタップ)、目的地へ迷わずたどり着くことができます。現在地から近い場所にあるお店も簡単に見つけられます。また、背景地図を地形図にしておけば、建物レベルの地図を参照することができます。
ArcGIS Online を利用すれば、どなたでも Web マップを作成することができますし、スマートフォンをお持ちの方は ArcGIS Online で作成したマップを参照することができます。お気に入りの場所や興味のある場所をマップに追加して、自分専用のマップを作成してみてはいかがでしょうか?
■関連リンク
・ArcGIS.com ヘルプ
・資料公開:ArcGIS Online かんたん利用ガイド