Spatial Analyst と聞いて、どのようなことができるかパッと思い浮かべることはできますか?
ArcGIS for Desktop、ArcGIS Engine、ArcGIS for Server、あるいは ArcGIS Runtime のエクステンションの1つである ArcGIS Spatial Analyst は、ラスタベースの空間モデリングおよび解析をおこなうための製品で、幅広い分野で利用されています。では、空間的な解析とはどのようなものでしょうか。ArcGIS Spatial Analyst を使うと何ができるのでしょう。「何ができるの? ArcGIS Spatial Analyst」と題して、ArcGIS Spatial Analyst の機能紹介をシリーズ化してお送りします。
第1回は、日射量解析についてご紹介します。
日射量とは、太陽からの放射エネルギー量の事ですが、Spatial Analyst は標高情報を持つラスタを基にサーフェス上のポイントやエリア内の日射量を算出することができます。傾斜が多い地域は傾斜を考慮し、建物の高さ情報を含んだラスタを使用する場合は、建物も考慮して日射量を解析します。解析の際には日時の指定ができますので、太陽の角度や季節の変化も考慮することができます。日射量が分かると、以下のようなことに使用することができます。
海外の事例としては、 ロサンゼルス郡やボストン市が太陽エネルギーの活用検討に、ArcGIS Spatial Analyst を導入しています。本記事の関連リンクでもロサンゼルスやボストンの事例をご紹介していますので、こちらも是非ご覧ください。
■関連リンク
・太陽光パネルの設置検討:
・カリフォルニアの太陽光はエネルギーの宝庫だ:
・太陽エネルギーの導入にWebGISを活用:
http://www.esrij.com/industries/case-studies/48964/
http://www.esrij.com/news/details/11669/(※リンク先ページがなくなりました)
・日射量解析(ArcGIS ヘルプ):
http://resources.arcgis.com/ja/help/main/10.1/#/na/009z000000t4000000/
・Spatial Analyst 解析 トレーニング:
http://www.esrij.com/training/courses/desktop/et11/