ArcGIS API for JavaScript の最新バージョン 3.19 をリリースしました。今回のバージョンアップでは ArcGIS プラットフォームで使用する新しい式言語、Arcade がサポートされました。以下に、本バージョンにおける新機能、機能拡張の一部をご紹介します。
Arcade
Arcade は ArcGIS プラットフォームに導入された新しい式言語です。データの可視化やラベルの表示を独自に表現でき、ArcGIS Pro や ArcGIS Online、ArcGIS Runtime SDK で編集・共有・実行できるようデザインされています。また、ジオメトリの関数を提供しており、ジオメトリの作成や参照が行えるほか、将来的には面積や長さの計測、オーバーレイなどの機能も実装される予定です。
バージョン 3.19 ではビジュアライゼーションとラベリングで Arcade を利用でき、より多彩な表現を容易に行えるようになりました。今後のリリースでポップアップ コンテンツやフィーチャのフィルタリングなどもサポートされる予定です。
現在地表示ボタン
セキュリティ向上のために、各ブラウザーは http 通信などのセキュアな接続を使用していない Web ページから位置情報を取得する Geolocation API をブロックするようになりました。これにより、Geolocation API を使用する現在地表示ボタン(esri/dijit/LocateButton)はセキュアな Web ページからの利用のみサポートされるようになります。この機能はバージョン 3.17 において Google Chrome に対してのみ適用されていましたが、バージョン 3.19 ではすべてのブラウザーにおいて、セキュアではない Web ページから現在地表示ボタンは使用できません。
その他の更新情報や新機能については ArcGIS for Developers の ArcGIS API for JavaScript 新機能(英語ページ)をご参照ください。
※ArcGIS API for JavaScript は API の全面的な見直しが行われ、バージョン 4.x 系として新たにリリースされています。現在、バージョン 4.x 系にはバージョン 3.x 系のすべての機能は含まれていませんが、今後のリリースで順次追加されていく予定です。アプリケーションの要件を考慮してどちらのバージョンを使用するのかご検討ください。
■関連リンク
ESRIジャパン Web サイト:
・ArcGIS API for JavaScript
Esri 社(米国)Web サイト:
・ArcGIS API for JavaScript
Esri Japan GitHub:
・ArcGIS for Developers 開発リソース集