調査票形式の現地調査アプリである ArcGIS Survey123 が 9 月 17 日に 3.13 へバージョン アップしました。主な新機能を本ブログでご紹介します。
「住所」質問タイプの追加
正確な住所情報を文字列で入力するための質問タイプが追加されました。ArcGIS Online と接続して利用する場合はデフォルトの住所ロケーターである ArcGIS World Geocoding Service の情報を参照し、キーボードでランドマークや住所の一部を入力すると住所の候補を表示します。住所情報の入力者によるゆらぎを防いだり、マップ上で位置を特定する操作を省略することにも役立ちます。
Survey123 Web デザイナーで調査票を作成する場合は「住所」の質問タイプを、Survey123 Connect では「text」の質問タイプの appearance 列で geocode を選択すると利用できます。なお、この機能を利用して入力された住所情報をポイント データとして送信する操作にはクレジットが消費されます。
Survey123 Connect & フィールド アプリ
受信トレイで画像の表示、追加をサポート
Survey123 フィールド アプリでは、調査結果データの編集をするための受信トレイ機能があります。本バージョンアップで各データに添付されている画像を表示、追加することが可能となりました。
appearance 列で multiline を選択することで、通常は添付済み画像の表示のみの機能を、追加、削除、複製に加え、添付されている画像の一覧を表示するなど設定を変更できます。
この機能は長らく多数のユーザーから要望があったもので、今回ついに実装されました。添付済みの画像を操作するには端末がインターネットに接続している必要がありますが、今後もこの機能の拡張を行う計画があります。
添付するファイルの拡張子を制限
file の質問タイプでは、さまざまなファイルを添付できます。本アップデートでは、指定した拡張子のファイルのみを添付できる機能が追加されました。body::accept 列に、たとえば「.pdf」または MIME タイプで「application/pdf」などと入力してファイルの拡張子を制限し、意図しない種類のファイル添付を防ぐことができます。
スケッチ機能の改善
image の質問タイプで利用できるスケッチ機能の UI が改善され、使いやすくなりました。
Survey123 Web サイト
計算式の設定
一部の質問タイプのみ、調査票を設計時に簡易な計算式を利用できるようになりました。値の抽出や四則演算などであれば、Survey123 Connect がなくても設定が可能です。
読み取り専用/質問を非表示にする機能の追加
特定の質問を読み取り専用、非表示にする機能が追加されました。
その他の新機能につきましては、ヘルプ (英語) をご覧ください。
今後のバージョンアップでも、さまざまな機能の実装が計画されています。今後の Survey123 にもご期待ください。
■関連リンク
・ArcGIS Online 製品ページ
・Survey123 製品ページ