ArcGIS の現地調査特化型のアプリケーションである ArcGIS Survey123 (以下 「Survey123」) が 2023 年 11 月 14 日 (日本時間 11 月 15 日) に “3.19” へバージョンアップしました。主な新機能を本ブログでご紹介します。
目次
ArcGIS Survey123 Connect の新機能
翻訳のエクスポートとインポート
ArcGIS Survey123 Web デザイナーのみ利用可能だった翻訳ファイルのエクスポートとインポートが、ArcGIS Survey123 Connect でも可能になりました。これにより ArcGIS Survey Connect で作成した翻訳をファイル形式でエクスポートし、ArcGIS Survey123 Web デザイナーに翻訳ファイルをインポートすることも可能になりました。詳細については「Export and Import translations」(英語) をご参照ください。
ArcGIS Survey123 Web アプリ & Web サイトの新機能
条件付き表示ルールの強化
調査票の質問設定に、[動作] セクションが追加されました。[表示] オプションを使用して、質問の表示 / 非表示の切り替えを設定できます。また [ルールの設定] から質問の条件付き表示ルールを設定できます。
質問の条件付き表示自体も強化されており、アップデート前より多彩な分岐をさせることが可能になりました。中でも地理情報を使用した質問の表示では、マップ上に落としたピンの位置情報を基に質問の表示切り替えを設定できます。地理情報の活用については「Web デザイナーの重要事項」をご参照ください。
オーディオ エレメントの強化
[オーディオ] エレメントで、[マイクロフォンのみ] を選択できるようになりました。[マイクロフォンのみ] を選択すると、オーディオの参照ボタンがなくなり、[録音] ボタンが大きく表示されます。[オーディオ] エレメントの詳細は「メディアとファイル」をご参照ください。
高度なカメラ機能のデフォルト設定
組織の設定にある [エクステンション] に、高度なカメラ機能 (スマート アシスタント) のデフォルト設定が追加されました。これにより高度なカメラ機能の有効/無効を設定可能になり、セキュリティ面の管理に役立ちます。
複数言語の調査
Survey123 でサポートされている言語以外の言語を追加できるようになりました。サポート言語以外の言語は、調査票のコンテンツのみに適用されます。Survey123 でサポートされている言語については「サポートされる言語」をご参照ください。
おわりに
今回のアップデートでは、条件付き表示ルールによる柔軟な分岐式の構築や、エレメントの機能強化が行われました。その他アップデートも加わり、より強力になった Survey123 を是非ご活用ください。