ArcGIS Pro 3.4 をリリースしました!

アイキャッチ画像 (ArcGIS Pro)

高機能デスクトップ GIS である ArcGIS Pro 3.4 が 2025 年 1 月 30 日 (日本時間 1 月 31 日) にリリースされました。ArcGIS Pro 3.4 では、多くの新機能の追加や機能改善が行われました。ここでは、その一部をハイライトでご紹介します!

新機能ハイライト

個別値シンボルの表示設定

個別値シンボルは、属性値によって定義された各カテゴリに異なるシンボルを割り当てるシンボル表現です。個別値シンボルにおいて、[クラスの表示設定にコンテンツ ウィンドウを使用] オプションを設定すると、[コンテンツ] ウィンドウでシンボル クラスごとの表示/非表示をチェックボックスで制御することができます。

Pro3.4 シンボル設定
個別値シンボルを設定した都市計画区域レイヤーにおいて、シンボル クラスごとの表示設定を行った例

コンボ チャートの作成 

ArcGIS Pro では、さまざまな種類のチャートを作成することができます。チャートを作成してデータを視覚化すると、データのパターンや傾向、関係、構造を理解することができます。
新しく登場したコンボ チャートは、棒グラフと折れ線グラフを 1 つのチャートにまとめて表示でき、データに適した系列タイプを選択したり、異なるタイプの系列を比較したりすることができます。

Pro3.4 コンボ チャート
都道府県別の人口を棒グラフ、CO2 排出量を折れ線グラフで表現したコンボ チャートの例

オフライン利用のチェックアウトの設定

ArcGIS Online の組織管理者は、ArcGIS Pro ライセンスをオフラインにできる日数を設定できるようになりました。ArcGIS Pro の利用者は、管理者が設定した制限日数までライセンスをチェックアウトできます。例えば、ArcGIS Online で管理者が最大日数を 30 とした場合、ArcGIS Pro では 30 以下の日数でしかチェックアウトできません。

ユーザー インターフェースの改善

ArcGIS Pro はリボンのカスタマイズが可能ですが、ArcGIS Pro 3.4 では、リボンのボタンをシンプルなボタンに切り替えて表示できるようになりました。
これにより、マップ部分を広く表示して作業を行うことができます。また、ArcMap を使われていた方は、よりなじみのある見た目にカスタマイズできるのではないでしょうか。

また、上部のタイトル バーにおいてプロジェクト名をクリックすると、プロジェクトの詳細を確認できます。プロジェクト ファイルのパスをコピーしたり、プロジェクト ファイルのあるフォルダーを開いたりすることができるため、データの場所を確認する際に便利です。

この他にも ArcGIS Pro 3.4 では、新機能の追加や既存機能の改善、パフォーマンスの改善が行われています。

新機能についての詳細は、ArcGIS Pro 3.4 の新機能をご参照ください (Web ヘルプには日本国内ではサポートしていない製品の内容も含まれます)。

製品関連ドキュメント・ツールについて

ESRIジャパンが提供する ArcGIS Pro 3.4 のリソースについては、日本国内用のアドイン ツールは 2 月中旬頃、逆引きガイドは 2 月下旬頃の提供を予定しています。

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