2024 年 12 月 10 日(日本時間 12 月 11 日)に ArcGIS Reality Studio 2024.3 をリリースしました。最新バージョンでは、配置、再構築における処理の機能強化やパフォーマンスの向上が行われています。
本ブログでは、Reality Studio 2024.3 の新機能についてご紹介します。
ジオメトリの作成と編集
再構築時に使用する関心領域や水域、修正ジオメトリのフィーチャを ArcGIS Reality Studio 内で新しく作成したり、編集したりすることができるようになりました。これにより、事前に別のアプリケーションで準備する必要なく、処理データを確認しながらジオメトリを作成できます。
再構築
成果物の品質向上
3D メッシュの生成アルゴリズムが改善され、より高精細なプロダクトの作成が可能になりました。点群では、点群密度の向上により高密度な表示が可能になっています。
水域ジオメトリの処理タイプ
水域では連続的な動きや光の反射が見られます。水域ジオメトリを追加することで、これらのノイズを抑え、高品質な成果物を生成することが可能です。前バージョンでは詳細な水域形状が必要でしたが、新しいバージョンでは粗い形状の水域を使用しても地上構造物を保持して処理を行うことができる処理タイプを選択できるようになりました。
成果物の設定
[航空斜め] シナリオで再構築を処理する際に、DSM とトゥルーオルソを追加して処理することができるようになりました。これにより、2D・3D プロダクトを一度に生成することが可能となります。
配置
初期リリース以降、配置処理後のレポート内容が改善され、ユーザー様の要望に応じて項目が追加されました。
パフォーマンスの向上
レンダリング エンジンのデフォルトが DirectX 12 に変更されました。これにより、処理パフォーマンスと安定性が向上します。前バージョンから更新する場合は、以前のレンダリング エンジンが引き継がれますので、プロジェクトのオプションから変更することができます。詳細はリリース ノートページをご参照ください。
他にも配置処理時のパフォーマンスやメモリ消費の改善が行われました。また、画像の再利用によりファイルの重複を減らし、パフォーマンスとストレージの効率が向上しています。
その他、新機能の詳細については ArcGIS Reality Studio 2024.3 の新機能ページをご参照ください。
関連リンク
- 画像とリモートセンシング:リアリティ マッピング