ArcGIS Survey123 (2024 年 11 月アップデート) の新機能

アイキャッチ画像 (ArcGIS Survey123)

2024 年 11 月 12 日 (日本時間 2024 年 11 月 13 日) に行われたアップデートで、ArcGIS Survey123 (以下「Survey123」) のバージョン 3.21 がリリースされました。主な新機能と機能強化を本ブログでご紹介します。

Survey123 とは?

Survey123 は、現地調査の準備、実施、集計作業という 3 ステップをシンプルかつ直感的な操作で行うことができる GIS アプリケーションです。Survey123 を利用すると、洗練された調査票を Web ベースで簡単に作成できます。マルチ デバイスに対応しており、あらゆる端末・環境からデータ収集が可能です。また、収集されたデータはリアルタイムで集計され、シームレスに利用できます。

ESRIジャパンでは、Survey123 の簡単な利用ガイドとして、「Survey123 スタートアップ ガイド」を公開しています。こちらも是非合わせてお読みください。

Survey123 Web サイト & Web アプリ

グリッド レイアウト

Survey123 Connect で設計したグリッド レイアウトの調査フォームをフィールド アプリに加え、Web ブラウザーでも表示可能になりました。グリッド レイアウトでは調査をグループ化して配置でき、スクロールの手間を削減したり、紙のフォームのような見た目の調査票を作成したりできます。

Web アプリでグリッド レイアウトを使用する場合は必要に応じて ?width= パラメーターを使用し、フォームの幅を調整します。

レポート

レポートを作成する際、調査のタイトルの代わりにレポート テンプレートのファイル名が参照されるようになりました。使用するテンプレートに応じてファイル名を区別でき、効率的なデータ管理が可能になります。

動画のプレビュー

[ファイル アップロード] タイプの質問に追加された動画のプレビューが可能になりました。回答を送信する前にアップロードした動画の内容を確認できます。また、右側の [オプション] ボタンから、アップロードしたファイルの名前を変更できるようになりました。

サイン イン URL パラメーター

パブリックな調査票にサイン インできるようにするための signIn URL パラメーターが追加されました。signIn URL (signIn=show) パラメーターを使用すると、Web アプリの上部にあるナビゲーション バーにサイン イン ボタンを表示できます。

また、必須オプション (signIn=required) を追加すると、回答者はサイン イン ページにリダイレクトされます。

URL パラメーターを使用することで、1 つのパブリックな調査票で、サイン インした回答者とサイン インしていない回答者の両方に対応できるようになります。これにより、サイン インした回答者のみがアクセスできる画像や質問を含めつつ、調査票をより柔軟に配布することが可能になります。

翻訳アシスタント (ベータ版)

Survey123 Web デザイナーの翻訳アシスタント (ベータ版) で 100 以上の言語がサポートされるようになりました。翻訳アシスタントでは、高度な機械翻訳を使用して、質問ラベルや選択肢、ヒントなどフォーム内のすべてのテキストを他の言語に簡単に翻訳できます。

翻訳アシスタントを利用するには ArcGIS Online 組織サイトに管理者権限を持つアカウントでサイン インし、[組織] タブの [設定] → [AI アシスタント] から AI アシスタントを有効化します。

その後、Survey123 Web サイトの [組織] ページを開き、[設定] タブの [エクステンション] で翻訳アシスタントを有効化します。

この機能はプライバシーとセキュリティのガイドラインを厳守して実装されており、データが第三者と共有されることはありません。翻訳アシスタントは現在、Microsoft AI Translator (microsoft.com) を利用しています。サポートされている言語の詳細についてはこちらの表 (microsofr.com) をご参照ください。

Survey123 フィールド アプリ

オフライン デフォルト マップ

フィールド アプリにオフライン デフォルト マップが追加されました。アプリをインストールした時点で標準搭載されており、インターネットに接続せずに世界中のシンプルなベースマップを利用できます。このマップはベクター タイル パッケージ (VTPK) として保存され、最小限のディスク領域でオフライン マップを利用できます。

Survey123 の新機能の詳細はヘルプ (英語) をご参照ください。

関連資料

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