ArcGIS Drone2Map(以下、Drone2Map)は、簡単な操作でドローン画像から 2D および 3D データを生成することができる ArcGIS ドローン マッピング製品の 1 つです。生成した成果物を効率的に管理するために、Drone2Map ではカタログ データセットというデータ モデルを利用できます。本ブログでは、Drone2Map でのカタログ データセットの活用についてご紹介します。
目次
カタログ データセットのタイプ
カタログ データセットは、ジオデータベース内に作成され、Drone2Map で生成したプロダクトを追加すると、各プロダクトのフットプリントと各アイテムのプロパティが格納されたテーブルが作成されます。ファイル自体はカタログ内に保存されず、データセットへのパスを参照します。
Drone2Map では、新しくカタログ データセットを作成することも、既存のカタログ データセットにプロダクトを追加することも可能です。Drone2Map で新しいカタログ データセットを作成する場合は、作業フローに合わせてカタログ タイプを選択します。3 つのカタログ タイプがあり、個人で利用する場合や複数人で利用する場合などに応じて設定できます。
ローカル カタログ
単一のマシン上で管理されるカタログ データセット。個人が複数の Drone2Map プロジェクトの結果を一元管理するのに適しています。

共有ローカル カタログ
共有ネットワーク ドライブ上で管理されるカタログ データセット。複数のユーザーが異なるマシンでファイルベースのプロダクトを処理・分析する際に便利です。

Web カタログ
ローカルまたは共有ネットワーク ドライブ上で管理されるカタログ データセット。ArcGIS Online や ArcGIS Enterprise で共有されている Web レイヤーを参照します。リモートでのデータ共有を行うのに最適です。

カタログ データセットの活用
Drone2Map ではカタログ データセットを以下のような方法で活用できます。
時系列による変化のモニタリング
同じエリアを撮影した画像で作成したプロダクトをカタログ データセットにまとめることで、タイムスライダーやスワイプ、点滅などの可視化ツールを使用して、進歩状況を把握することができます。

地上コントロール ポイントの生成
過去に出力したオルソモザイク画像を使用して、同じエリアを撮影した画像の地上コントロール ポイントを作成できます。これにより、処理結果が既存のオルソモザイク画像と一致することが保証されます。

カタログ データセットを使用することで、ドローン マッピングで生成された個々のプロダクトを効率的に管理・共有できます。その結果、複数の関係者間で同じカタログにアクセスして成果物の確認が可能になります。
Drone2Map をまだご利用でない方は、トライアルを利用して、ドローン画像の処理からカタログ データセットによるデータ管理機能をぜひお試しください。
Drone2Map の利用方法については、リソース集やヘルプ ドキュメントだけでなく Learn ArcGIS でもデータ付きで学習することができます。ぜひご活用ください。