実は使える! ArcMap の便利ツール (3)

ArcGIS Desktop の ArcMap の、デフォルトの状態ではメニューやツールバーには存在しないツールの紹介の第3回です。今回はピクセル値や RGB 値を調査するツールを紹介します。
(※ ツールをツールバーに追加する方法については第1回をご参照ください。)

対象バージョン:ArcGIS Desktop 9.2 以上

[ピクセル調査]ツール
「ラスタ」カテゴリにあるツールで、ラスタ データの一定範囲のピクセル値をテーブル形式で表示します。

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このツールをクリックすると、ラスタ データのピクセル値をテーブル形式で表示したウィンドウが開きます。個別属性表示ツールと似ていますが、個別属性表示ツールが単一ピクセルの情報を表示するのに対し、ピクセル調査ツールは一定範囲のピクセルの情報を表示しますので、俯瞰的に情報を把握することができます。

表示する範囲は、地図画面上をクリックしてドラッグすることで変えることができます(クリックした位置のピクセルに相当するテーブル上のセルが他のセルより浮いた状態で表示されます)。テーブルの下位にあるタブを選択することで各バンドの値や RGB などのレンダラ値に切り替えることができます。
(ピクセル調査ツールはラスタ カタログには適用できません。)

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[アイ ドロッパ]ツール
「印刷レイアウト」カテゴリにあるツールで、マップ上でクリックした箇所の色の RGB 値を表示します。

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このツールをクリック後、地図画面上で任意の箇所をクリックすると、その箇所の色の RGB 値を表示したダイアログボックスが表示されます。ここで取得された色はシンボルのカラーパレットにも追加されます。

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最初に紹介したピクセル調査ツールがラスタ データのピクセル値を表示するのに対して、こちらは地図画面上で表現されているマップの色の情報を表示しますので、データソースの種類に制限はありません。
表示している地図のシンボルと同じ色を他のレイヤのシンボルに適用したい場合やグラフィックスを作成したい場合などに活用できます。

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