ArcMap へ GPS データを追加したいというご要望が以前からありましたが、10 月にリリースを予定している ArcGIS for Desktop のバージョン 10.1 では、ArcMap へGPS データ(GPX フォーマット)を取り込むツールが新たに加わります。本記事では、この機能についてご紹介します。
今回用意した GPS データは、先月開催された Esri User Conference で取得したものです。Esri User Conference では、毎年 5K Run/Walk というイベントが水曜日にあり、朝 6 時半からサンディエゴ国際会議場近くを走ります。今年は 400 名以上が参加したこのイベントには、日本のユーザ様や ESRIジャパンのスタッフも参加しました。
このイベントで GPS を持って走ったユーザ様よりお借りした GPS データを ArcGIS 10.1 for Desktop の新機能である [GPX → フィーチャ] ツールを使って ArcMap に取り込んでみましょう。
[ArcToolbox] を開き、 [変換ツール] → [GPSから変換] → [GPX → フィーチャ] ツールを起動します。[GPX → フィーチャ] ダイアログが起動するので、取り込みたい GPX ファイルと出力先を設定して実行します。
処理が終了すると、ArcMap に追加されます。
トラックを作成したい場合は、GPX ファイルから作成したポイントを使用します。[ArcToolbox] → [データ管理ツール] → [フィーチャ] → [ポイント → ライン] ツールを起動します。GPX ファイルから作成したポイントを入力フィーチャとして設定し、ライン フィールドにトラック名が格納されているフィールドを選択します。
処理が終了すると、下図のようにトラックが ArcMap へ追加されます。
ArcGIS 10.1 がリリースされましたら、是非このツールを利用してみてください。
■関連リンク
・GPX ファイルを使って Web マップを作る
・ArcGIS 10.1 から製品名が変わります!!
・5K Run/Walk 結果