Web AppBuilder for ArcGIS(Developer Edition)の最新バージョン 2.0 をリリースしました。今回のバージョンアップでは、3D アプリを作成できるようになったほか、新しいテーマやウィジェットが追加されました。以下では、本バージョンにおける新機能、機能拡張の一部をご紹介します。
3D アプリの作成(ベータ版)
本バージョンでは待望の 3D アプリの作成が可能になりました。2D アプリでは Web マップを利用しますが、3D アプリでは Web シーンとよばれる 3D の地理空間コンテンツを使用します。Web シーンには 3D レイヤーだけでなく 2D のレイヤーを含めることもできるので、新しく 3D データを用意することなく 3D アプリを作成可能です。
※ 3D アプリはモダン ブラウザーでのみサポートされています(Internet Explorer のバージョン 10 以前では動作しません)。
ホームページの刷新
Web AppBuilder for ArcGIS(Developer Edition)のホームページが刷新されました。アプリの一覧を表示するビューがグリッド ビューとリスト ビューに切り替え可能になったほか、ソート機能や検索機能が追加されました。モダンなデザインになり、直感的な操作でアプリの管理を行えます。
新しいテーマ/ウィジェットの追加
・プラトー テーマ:シンプルで最小限の機能を持つアプリのためのフラットなツールバーとパネルのスタイルを提供します。
・NearMe ウィジェット:住所またはクリックした地点から、指定した半径にあるフィーチャを検索し、詳細な属性情報を表示します。また、選択したフィーチャまでのルートを検索することも可能です。
・DistrictLookup ウィジェット:ポリゴンに関連するポイント データを表示します。ポイント データの詳細を確認したり、ポイント データへのルートを検索したりすることができます。
・関連テーブルのチャート ウィジェット:フィーチャ レイヤーの関連テーブルの値のチャートを作成します。
・Info Summary ウィジェット(ベータ版):レイヤーごとに現在のマップの範囲に含まれているフィーチャ数を表示します。
NearMe ウィジェット
Info Summary ウィジェット
その他の機能拡張/仕様変更
・アプリケーションの状態の保存:マップの表示範囲やレイヤーの表示・非表示などのアプリの状態をブラウザーが閉じる際に保存するかどうかを選択できるようになりました。
・編集ウィジェットの機能拡張:ポップアップ ウィンドウから直接編集モードに移行できるようになりました。
・属性テーブル ウィジェットの機能拡張:以下の機能拡張が行われました。
・フィールド値のコピー
・ダブルクリックによる対象フィーチャへのズーム
・マップの表示範囲によるフィルター
※ ベータ版は試用を目的とした公開であり、正式なリリースではありませんので、機能あるいはパフォーマンスについての保証はされておりません。
■関連リンク
ESRIジャパン Web サイト:
・Web AppBuilder for ArcGIS(Developer Edition)
Esri 社(米国)Web サイト:
・Web AppBuilder for ArcGIS(Developer Edition)