授業で使える GIS とは?-高校での地理科目必修化に向けて-

学校で学ぶ地理というとどのようなイメージを持つでしょうか。

たとえば国名を覚えたり、気候区分を覚えたりと暗記科目であるという印象が強い方もいらっしゃるかと思います。今回は、ESRIジャパンが考える 授業でのGISの取り入れ方を紹介いたします。

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皆さん、次期高等学校学習指導要領において、地理科目が 2022 年には必修科目となる予定なのはご存知でしょうか。

今まで、世界史が必修で日本史・地理は選択科目だったのが日本史と世界史を融合させた「歴史総合」と「地理総合」が必修となります。

また、その「地理総合」の中で地図と地理情報システムの活用が柱の 1 つとなっています。

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出典:平成 28 年 6 月 13 日 教育課程部会 社会・地理歴史・公民 ワーキンググループ 資料 12 – 1

そこで、ESRIジャパンでも地理総合での GIS 活用に向けて、地理を専門としていない先生や、GIS を使ったことがない先生も授業で取り入れられるよう、簡単なワークシートを用意しました。

テーマ:日本の地理的特徴から地震保険料の違いを考える

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今回ご紹介するのは、都道府県別の地震保険料の違いに着目にして、日本の地理的特徴や地震のメカニズムを理解させる教材です。

ArcGIS のライセンスやアカウントは用意する必要はなく、複雑な操作や難しい用語も含まれておりません。

普通教室にてプロジェクターで投影させ、クラス全体で討論することもできますし、PC 教室で 1 人 1 人に操作をさせながらワークシートを使って学習することもできます。

地理が暗記型科目というイメージではなく、地域課題や社会問題に対してどのように改善・解決できるか地理的に考える課題解決型の科目になるために、GIS は大きな役割を担っているのです。

ESRIジャパンでも、今後「GIS」という表現や考え方を多くの人に知っていただけるように支援していきます!

■関連リンク

小中高教育における GIS 利用支援プログラム:地図・地理に関する授業や研究で利用する GIS ソフトウェア・クラウドサービス、並びにこれらに関する講習会と Q&A サポートを最大 20 校の小中学校、高等学校に無償で提供しています。

教育 GIS ポータル:授業で使えそうな教材や、GIS を学べる資料をまとめた ArcGIS Online のポータルサイトです。

小学校・中学校・高等学校における GIS 活用事例:GIS 利用支援プログラム等で導入いただいた学校の事例集です。

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