Survey123 for ArcGIS のバージョン 2.1 が 2017 年 6 月 2 日 にリリースされました。本ブログ記事では、今回のバージョンで追加された新機能をご紹介します。
■ Survey123 Web サイト
調査結果の解析ページを他のユーザーに共有
調査結果を簡単に他のユーザーに共有できるように、解析ページへのリンクが表示されるようになりました。共有するためには、はじめに [共同作業] タブの [送信] セクションで調査を共有します。次に、[解析] セクションで共有対象を選択して、[保存] をクリックすると、[調査結果のリンク] が表示されます。
このリンクにアクセスすると、解析ページが表示され、結果を確認できます。
共有する対象を [すべてのユーザー(パブリック)] にすると、ArcGIS Online のアカウントを持たない方にも調査結果を共有することができます。
日付でフィルターした調査結果をダウンロード
[データ] タブでは調査結果を一覧で表示したり、CSV、シェープファイル、ファイル ジオデータベースの形式でデータをダウンロードしたりすることができます。今回のアップデートでは、調査結果を送信した日付でデータをフィルターし、フィルターしたデータだけをダウンロードできるようになりました。
印刷する画像サイズの変更
[データ] タブで個々の回答を印刷する際に、画像サイズを変更できるようになりました。
Survey123 Web サイトの最適化
Web サイトの速度を上げるために、ブラウザーに読み込むファイル サイズを小さくしたり、読み込み方法を最適化したりするなどの改善を行いました。
Portal for ArcGIS から Survey123 Web サイトへの接続
Portal for ArcGIS のアイテムに Survey123 の Web サイトをアイテムとして登録することで、Portal から Survey123 Web サイトにアクセスして、Web デザイナーなどの機能を使用できるようになりました。
この機能を利用するには、Portal for ArcGIS 10.4 以上のバージョンで、ArcGIS Data Store が Portal for ArcGIS ホストサーバーに構成されている必要があります。
Portal for ArcGIS から Survey123 Web サイトへ接続する方法は、「How To: Configure Portal for ArcGIS to work with survey123.arcgis.com 」をご参照ください。
■ Survey123 Connect と Survey123フィールド アプリ
ArcGIS Server フェデレート サービスのサポート
以前のバージョンでも、Survey123 Connect で Portal for ArcGIS にサイン インし、既存のホスト フィーチャ サービスに対して調査票を作成することが可能でしたが、今回のバージョンからポータルのフェデレート サーバーのフィーチャ サービスからも調査票を作成できるようになりました。
受信トレイの機能拡張
前回のバージョンでは、受信トレイの設定が登場し、既存の情報の編集ができるようになりました。今回のバージョンでは、受信トレイの Where 条件式にユーザー名などの変数を含めることができるようになりました。たとえば、調査を割り当てたログイン ユーザーのフィーチャだけを受信トレイ内に表示したい場合は、下記のように入力します。
${username} 変数は、ログイン ユーザーの ArcGIS プロファイルのユーザー名です。他にも、プロファイルから ${email}、${firstName}、${lastName} などの変数を使用することができます。
repeat の回答の集計
repeat(繰り返し)の質問の回答を集計できるようになりました。count、sum、max、min 関数を使い、repeat 内の回答の合計値や最大値などを集計できます。
Survey123 はアップデートが頻繁に行われ、新機能の追加に加え、不具合の修正も随時行われます。常に最新バージョンの Survey123 を使用していただきますようお願いいたします。
注)Survey123 Web サイトを利用する際の注意事項
アップデートされた内容を確実にご利用いただくために、お使いの Web ブラウザーのキャッシュ(インターネット一時ファイル)を削除してください。主な Web ブラウザーのキャッシュ削除方法については、以下のリンク先をご参照ください。
・Internet Explorer: インターネット一時ファイルを削除する方法・Firefox: Firefox のキャッシュを消去するには
・Google Chrome: 閲覧データを消去する
■関連リンク
・Survey123 for ArcGIS Web サイト
・Survey123 for ArcGIS ヘルプ