11 月 27 日、ArcGIS の最新バージョン「ArcGIS 10.6.1」 (対象製品: ArcGIS Desktop, ArcGIS Enterprise, ArcGIS Engine) をリリースしました。
ArcGIS 10.6.1 では主に品質およびパフォーマンスの向上が図られていますが、いくつかの新機能について以下でご紹介します。
目次
ArcGIS Enterprise ~ 地図描画機能の向上 ~
クライアント アプリで WebGL を使用して地図を描画する機能が登場しました。 この機能により、ArcGIS Pro 2.2 以降および ArcGIS API for JavaScript 4.5 以降のバージョンを使用した Web アプリではより多くのフィーチャを高速に描画できるようになります。
ArcGIS Enterprise ~ 空間解析ツールの拡充 ~
空間解析ツールが拡充および改良されました。以下のようなツールが新たに登場しています。
[中心と分散の集計] ツール
フィーチャの分布状況を解析して、地理的な中心位置となるポイントや分布指向性をあらわす楕円形状のポリゴンを出力します。
たとえば、犯罪発生地点を昼間と夜間に分類して解析することにより、昼と夜での犯罪発生地点の中心位置や分散傾向の違いを把握するのに役立てることができます。
[ポイント クラスターの検索] ツール
ポイント フィーチャの空間的な分布に基づいて、複数の集合体 (クラスター) に分類します。
たとえば、害虫による感染症罹患者が多いクラスターを特定して、害虫駆除を優先的に実施すべきエリアを把握するのに役立てることができます。
ArcGIS Desktop ~ ArcMap の新機能 ~
いくつかのジオプロセシング ツールにおいて新しいオプションの追加や改善が図られています。詳細については新機能紹介ページをご参照ください。
※ArcGIS Pro の最新バージョン 2.2 は、10 月 22 日にリリースされています。詳細についてはブログ記事「ArcGIS Pro 2.2 をリリースしました!」をご参照ください。