寒さが増してきまして、木枯らしが吹けばより一層身に沁みますね。
さて「木」と言えば、夏に多発した台風の影響で倒木や塩害が発生した地域もあり、森林調査や整備を急いだ地域も多かったのではないでしょうか。
森林管理の手法の一つに、LiDAR データの活用があります。LiDAR とは、レーザー光の反射を利用して対象物までの距離や対象物の形状・性質を捉える測量技術です。LiDAR データを点群データとして表示・解析を行うことで、森林の情報を素早く把握することができます。
ArcGIS Desktop のエクステンション製品である LIDAR ANALYST をご利用いただくと、広域の航空機 LiDAR データから素早く森林に関する情報を抽出することができます。
- LiDAR データから 8,000 本以上の樹木を一度に抽出!
LIDAR ANALYST では、広域の LiDAR データから簡単に建物や森林域・樹木などの地物を抽出することができます。
例えば、下の画像はおよそ 65 ヘクタールの LiDAR データから変換した DSM (数値地形モデル) と抽出した建物 (水色ポリゴン)、森林域 (赤色ポリゴン)、そして樹木 (黄色ポイント) を表示しています。
樹木レイヤーの属性テーブルを確認してみると、この 65 ヘクタールの範囲内で抽出できた樹木の数は、なんと 8,000 本以上!
これだけの本数を一回の処理で把握できてしまうのです。
その上、各樹木の樹高や樹冠幅、そして樹幹の直径まで確認することができ、実際に現地へ調査に行かなくてもある程度の森林情報を把握することが可能です!
とは言っても、森林管理に現地調査は欠かせません。LIDAR ANALYST を使って予めこのような情報を把握しておくと、現地調査やその後の精度検証にも活用することができます。
現地調査に行くときは…
ArcGIS の数あるアプリ製品の一つに、Collector for ArcGIS という現地調査アプリがあります。こちらは、外部の GNSS 取得機器と連携させることができ、山間部など位置情報の取得が難しい地域でも、高精度の GIS データの収集を行うことができます。
LIDAR ANALYST や Collector for ArcGIS を使うと、森林管理の業務効率化を図ることができますので、是非ご利用ください!
まずは試しに使ってみましょう!
・LIDAR ANALYST (トライアル)