64-bit デスクトップ GIS である ArcGIS Pro 2.3 を先日リリースしましたが、新たに登場したジオデータベースの機能をご紹介します。
属性ルール
予め設定したルールを基に、ルールに沿わないフィーチャを作図した場合にエラーを返したり、自動的に属性値を入力します。
例:ポリゴンが重複している場合にエラーを返します
例:正しくない属性値を入力した場合にエラーを返します
例:あるフィールドの値を別のフィールドから自動的に入力します
なお、現バージョンでは属性ルールを使用できるジオデータベースはエンタープライズ ジオデータベースのみですが、次のバージョンではファイル ジオデータベースでも使用できるようになる予定です。
条件値
ドメインを使用して、あらかじめ属性値の正しい組み合わせを設定することで、作図時にドロップダウンリストから正しい値を選択できます。また、あるフィールドの値に応じて、別のフィールドに入力できる値を制限することができます。
例:[種類] フィールドで「Ⅱ種」を選択した場合、[円形] フィールドでは「円形0号」は選択肢に表示されません
これらの新機能を使用することで、より高品質なデータを作成することが可能になります。あらかじめ不正なデータの作成を防ぐことで、データ作成後のエラー チェック/修正に費やす時間も削減できます。
これらの新機能は今月開催される GISコミュニティフォーラムのプレフォーラム・セミナーでデモを交えてご紹介します。エンタープライズ ジオデータベース利用者や既にドメイン・トポロジ・ArcGIS Data Reviewer エクステンションを使用して品質の良いデータ作成を目指している組織/データ作成管理者、また、今後 ArcGIS Pro でデータ作成を考えている方はぜひ「上級者向け! ArcGIS Pro で実現する高品質なデータ作成」にご参加ください。
ArcGIS Pro は従来のアプリケーション「ArcMap」と並行して利用することができます。使いはじめたい場合は「はじめての ArcGIS Pro」(サポート サイトへのログインが必要です) をご参照ください。ArcGIS Desktop 製品をお持ちでない場合は、トライアル版でお試しいただけます。
■関連リンク
・ArcGIS Pro 2.3 をリリースしました
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