国土交通省は標準的なバス情報フォーマットである GTFS データに、日本独自の時刻表や運行経路等の静的情報については「静的バス情報フォーマット (GTFS-JP) 」と名称を変更するとともに一部を改訂し、「静的バス情報フォーマット (GTFS-JP) 仕様書 (第2版) (2019年3月27日) 」を発行しました。
この変更に伴い、ArcGIS Solutions の「バス情報検索テンプレート」を GTFS-JP に対応し、また日本独自のルートの追加情報 (route_jp.txt) にも対応しました。さらに、ArcGIS Pro におけるデータの作成フロー (タスク機能) を見直し、作業しやすくしました。
■ バス情報検索テンプレートとは
このテンプレートでは、公開されている静的な GTFS データから、バス停留所やバス ルート、時刻表を地図上で可視化するための Web アプリを ArcGIS ポータル (ArcGIS Online) に作成します。このテンプレートで作成された Web アプリはブラウザーを利用して PC やスマートフォン、タブレット端末で閲覧・利用できます。キーワードや一覧からバス停留所、バス ルート、時刻表をフィルタリングしたり、クエリ検索したりすることができます。また、現在地の最寄りのバス停留所の検索や、そのバス停留所までのルート案内を行うこともできます (ルート案内ではクレジットを消費します。詳細は ArcGIS 製品ページをご参照ください)。
なお、バス情報検索テンプレートと同時に「震災初動対応テンプレート」もアップデートしました。
■ 震災初動対応テンプレートとは
このテンプレートでは、大規模地震の発生時を想定し、ArcGIS Online を利用して災害対策本部向けに各種情報を集約しリアルタイム表示が行えるダッシュボードを提供します。今回のアップデートでは、最新の Operations Dashboard for ArcGIS に対応するとともに、ダッシュボードの表示項目を見直してレイアウトを刷新しました。
■関連リンク
・ArcGIS Solutions 製品ページ
・ArcGISブログ: 活用していますか?ソリューション テンプレートの最大メリット